“いわくつきの台本”に挑む映画研究会の青春 本広克行監督×小川紗良「ビューティフルドリーマー」予告
2020年10月2日 15:00

[映画.com ニュース] 本広克行監督(「踊る大捜査線」シリーズ)が、押井守の脚本「夢見る人」を実写映画化する「ビューティフルドリーマー」の予告編と新場面写真がお披露目された。映像には、映画を撮ったことがない映画研究会が、“いわくつきの台本”の映画化に挑む舞台裏が切り取られている。
「監督絶対主義」で映画を製作する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」第1弾。主演の小川紗良をはじめ、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、森田甘路、斎藤工、秋元才加、瀧川英次、升毅らが共演した。
先勝美術大学の文化祭前日、「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見た映研のサラ(小川)は、古い脚本と演出ノート、1本の16ミリフィルムを発見する。早速映写してみるが、映画は未完で終わっていた。そこにふらりと現れたOBのタクミ先輩(斎藤)からは、「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げられる。しかし、映画にすっかり魅せられたサラは、「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。メンバーは初の映画制作に奮闘するが、次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われてしまう。
場面写真には、ヘアメークやナレーションの録音、撮影など、映画制作の様々なシーンを活写。コスプレイヤーとして活躍する伊織もえ、“恐ろしく美しい元自衛官”の異名を持つかざり、池田純矢、飯島寛騎、「女子高生ミスコン2017~2018」でグランプリに輝いた福田愛依らの姿も確認できる。
予告編は、映画という“夢”を作る映研メンバーの青春の日々が映し出されている。持ち前のリーダーシップで部員たちを引っ張り、監督を務めることになるサラ役の小川は、「部室で見つけたいわくつきの台本を、映画として完成させようとする映画研究会。そんな私たちの物語そのものがいわくつきとも思えるような、ハラハラする予告編ができました」と語る。「見る人によって、純粋に愉快な青春映画に見えたり、ドキュメンタリー性の高い生々しい映画に見えたり、はたまたとんでもない挑戦を試みている映画に見えたり、様々だと思います」と紐解いた。
さらに、瀧川の役どころも明らかに。俳優や映画コメンテーターとして活躍し、映画のオーディションの話を聞きつけ、強引に参加するタキガワエイジ役を務める。
瀧川「2019年の春あたりの出来事です。“本広監督が俳優による自由な即興演技で映画を作るらしい”という噂を聞きました。また無茶なことを……と思っていたら僕にオファーが来ました。本当に台本はありませんでした。そのまま特に何も準備することなく現場に行き、シーンの設定だけ伝えられた状態で撮影が始まりました。まるでキツネにつままれたような感覚のまま撮影が終了。『これは一体、どんな映画になるんだろう…』と不安しかありませんでした。現場にいた全員がそう思ったはずです。そして、そんな映画が無事に完成したようです。1年前とは思えない、自由な空気に満ちている映画に仕上がっていました」
「ビューティフルドリーマー」は、11月6日から東京のテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。
(C)2020「ビューティフルドリーマー」製作委員会
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