ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダら名女優が初共演 読書と人生の後半を楽しむシニア描く「また、あなたとブッククラブで」
2020年10月1日 12:00
ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲン、メアリー・スティーンバージェンという、4人それぞれが全員アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞している名女優が初共演した映画「Book Club」が、「また、あなたとブッククラブで」の邦題で12月18日に公開される。
北米公開時には「デッドプール2」「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」に次いで初登場3位、興収70億円の大ヒットを記録した本作は、読書をモチーフに、人生の後半を迎え、それぞれに都会的で自立した生活を送ってきた女性たちの恋と悩みと友情を描いたドラマ。アンディ・ガルシア、ドン・ジョンソン、リチャード・ドレイファス、クレイグ・T・ネルソンらベテラン俳優陣も共演する。
40年連れ添った夫を亡くした喪失感からまだ抜け出せないダイアン(ダイアン・キートン)、複数の男性たちとの関係を楽しんでいるハイクラスな経営者・ビビアン(ジェーン・フォンダ)、離婚のトラウマに苦しんでいる管理職・シャロン(キャンディス・バーゲン)、熟年夫婦の危機に直面する専業主婦・キャロル(メアリー・スティーンバージェン)。立場は違っても長年の友人である4人は、それぞれの“人生の後半”らしい悩みを抱えながらも、1冊の同じ本を皆で読んだ後に集まり、感想を語り合う“ブッククラブ”を恒例の楽しみにしていた。そんなある日ダイアンの提案で、イギリスのベストセラー官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を皆で読むことに。いつもとテイストの違う本の提案で最初は戸惑っていた彼女たちだったが、そのスキャンダラスな文面にたちまち感化され、悩ましい日常を忘れて、恋にロマンスに気持ちも行動も大胆になっていく。
監督のビル・ホルダーマンは本作がデビュー作。「さらば愛しきアウトロー」(2019)など、ロバート・レッドフォードの製作会社で長年製作プロデューサーを務めてきた。「『監督になる夢をずっと持っていてたわけじゃないし、自分でどうしても監督したい』という訳ではありませんでした。でも、変かもしれないけど、ほかの誰かにやらせたくなかったから、自分で監督することに決めたんだと思う」と本作への思いを明かし「社会やハリウッドでは、年齢による差別がはびこっていて、ある年齢を迎えると自分の存在意義は終わったと考えるようになる。社会の認識なんて気にしないで。克服すべき唯一の障害は、自分の考えだけなんだ」と本作を通してあらゆる世代の女性たちへのエールを送っている。
撮影当時、女優たちの実年齢平均は74歳。脚本を読んだダイアン・キートンは「登場人物たちは、とっても絆が強くて、それを維持している。誰でも間違いなく“歳を重ねる”ことに向き合わなくてはいけないのですが、私たちには頼れる人たちがいて、そのことが、この映画ではとても重要な役割を果たしています。よくできた脚本だわ。今までで一番楽しいものでした」と絶賛し、参加を決意した理由を述べている。
「また、あなたとブッククラブで」は、12月18日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。