山崎賢人主演タイムトラベルSF「夏への扉」ヒロインは清原果耶! 藤木直人はロボット役に挑戦
2020年9月17日 06:00
[映画.com ニュース] 山崎賢人が科学者を演じ名作SF小説を映画化する「夏への扉」に、清原果耶と藤木直人が出演していることがわかった。清原は数奇な運命に翻ろうされるヒロイン・璃子、藤木はヒューマノイドロボット・PETE(ピート)役に挑む。
原作は1956年にアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で読み継がれ、ハリウッドSF映画に多大な影響を与えた小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)。「思い、思われ、ふり、ふられ」(公開中)、「きみの瞳(め)が問いかけている」(10月23日公開)の三木孝浩監督がメガホンをとり、日本を舞台に物語を再構築した。
95年、東京。科学者・高倉宗一郎(山崎)は、亡き父の親友・松下の遺志を継ぎ、プラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫ピート、松下の娘・璃子との穏やかな日常のなかで、研究に没頭していたが、ある罠により研究を奪われ、会社も追われてしまう。さらに人体を冷凍する装置・コールドスリープに入れられ、“冷凍睡眠”させられた宗一郎が目を覚ますと、そこは2025年の東京だった――。ピートや璃子の死を知り、絶望する宗一郎だったが、ヒューマノイドロボット・PETEの力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する。
21年春のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインの座を射止めた清原が扮するのは、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に思う女子高生・璃子。三木監督作品「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」で実写映画デビューを果たした清原は、「また監督とご一緒させて頂ける事がとても嬉しかったです。あの頃は右も左も分からないまま監督のお話を聞いていましたが、今回は少しずつでも作品に歩み寄って撮れたら良いなと思いながら撮影に臨みました」と振り返る。三木監督も「(『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』出演時に)『いつかヒロイン役をやってね』と約束してたのですが、やっと念願叶って果たすことが出来て本当に嬉しいです!」と再タッグへの喜びを語った。
今年で俳優生活25周年を迎える藤木は、未来を変えようとする宗一郎を支える、装置の異常で好奇心を持ってしまったロボット・PETE役に挑戦。「2度とないであろうロボット役、楽しめれば良かったんですがそんな余裕もなく(笑)、現場で試行錯誤しながら演じていました」と、オファーの際の驚きと苦労を明かす。「以前連ドラで共演した山崎賢人君と、ある意味ロードムービー的な? バディもの的な? 作品で再びご一緒できて嬉しかったです」と述懐した。三木監督は藤木の芝居について、「端正なルックスとスタイルを逆に生かしてユーモア&愛嬌たっぷりに演じていただきました。未知なるキャラクターを現場で藤木さんと一緒に試行錯誤しながら作り上げていく作業は困難さよりも楽しさが上回って、何より藤木さんの、演出に対するリターンの的確さと身体能力の高さに感嘆しました」と賛辞をおくった。
「夏への扉」は、21年に全国公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。