「アンダードッグ」第33回東京国際映画祭オープニング作品に! 森山未來の“肉体美”ビジュアルも披露
2020年9月10日 10:00

[映画.com ニュース]森山未來、北村匠海、勝地涼が共演し、「百円の恋」の武正晴監督がメガホンをとる「アンダードッグ」が、第33回東京国際映画祭のオープニング作品に決定。あわせて、プロボクサー役に挑んだ森山の肉体美をとらえたビジュアルもお披露目された。
本作は、東映ビデオとAbemaTVの共同製作作品。武監督だけでなく、「百円の恋」の脚本家・足立紳、同作のプロデューサー、音楽、撮影、照明、美術が再結集した新たなボクシング映画となっている。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・末永晃(森山)、過去に秘密をもつ若手ボクサー・大村龍太(北村)、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木瞬(勝地)のドラマが、リング上で交錯していく。

コロナ禍でさまざまな国際映画祭が開催手段を検討するなか、第33回東京国際映画祭は「映画を観る喜びを再認識し、映画の未来への希望の光を灯す」「映画を通じて国際的な連帯を強める」「コロナ後の映像文化についての考察を深める」という目的を掲げ、映画館でのフィジカルな上映を基本として実施することを決定。「インターナショナルコンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYOプレミア2020」として統合。同部門の全作品を対象にして、観客が投票する「観客賞」を設けることになった。
「アンダードッグ」は、「観客賞」の対象となる「TOKYOプレミア2020」作品としても上映。武監督は、オープニング作品決定を受けて、以下のコメントを発表している。
武監督「コロナ後の東京国際映画祭開催にご尽力くださった全ての関係者の皆様に深謝いたします。拙作『アンダードッグ』は2020年1月、2月に撮影を行った。コロナ前の我々が失った光景が記録されている。ボクサーというリング上の孤独者達は観客の歓声なしには殴り、殴られ続けることは到底かなわない。観客が試合をつくり、語り継いでいく。時に信じがたい名勝負を生み出す。1人では試合にならない。人生も同様だ。映画創りも同じだと考えている。観客が映画を最後に創り上げてくれる。2020年東京国際映画祭のオープニングで『アンダードッグ』という映画を観ていただける環境に感謝します。最後の仕上げは観客の皆様に委ね、語り継いでもらえたらと念じて止まないのです。どうか皆様その日までご無事で」

「アンダードッグ」は、前編、後編として、11月27日から東京の渋谷パルコ8F WHITE CINE QUINTOほかで全国公開。
(C)2020「アンダードッグ」製作委員会
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