「ムーラン」主演女優の発言でボイコット運動勃発 香港、台湾、タイから反発
2020年9月9日 13:30

[映画.com ニュース] 中国を舞台にしたディズニーの実写版「ムーラン」(Disney+で配信中)に対し、アジア圏の一部でボイコット運動が広まっていると、米バラエティが報じている。
「ムーラン」は、「シンデレラ」「美女と野獣」「ダンボ」「アラジン」など往年のアニメーション映画を次々と実写映画化しているディズニーが、1998年のミュージカルアニメ「ムーラン」を題材に実写映画化した最新作。古代中国を舞台に、障害を持つ父を庇い男装をして従軍した少女ムーランが、やがて戦士として活躍することになるという歴史アクション巨編。ニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロ(「クジラの島の少女」)がメガホンをとった。
同作は当初3月27日に全米公開が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により数回にわたって公開が延期。その結果、米ウォルト・ディズニー社は自社ストリーミング配信サービス「Disney+」が提供されているアメリカや日本などの市場では、Disney+の会費にさらにプレミアアクセス料金を追加してオンラインで提供、そのほかの市場では通常どおり劇場公開することを決定した。
しかし、9月4日の封切りを前に、香港、台湾、タイの民主化活動化たちがソーシャルメディア(SNS)を通じてボイコット運動を展開。その理由は、ムーラン役を演じる中国女優リウ・イーフェイが、2019年、中国のSNS「微博(ウェイボー)」に投稿した内容だ。
イーフェイは、「私は香港の警察を支持しています」「(デモは)香港の恥だ」と投稿したことから、当時、香港警察の残虐行為や不法逮捕を批判する香港の民主化活動家から反発を受けた。その後、欧米での取材において、イーフェイは「私は専門家ではありません」「とてもデリケートな状況だと思います」と、曖昧な返答に終始しているが、2億ドルもの製作費を投じたディズニーから指導を受けた結果とみられている。
香港をはじめ、台湾、タイなど中国からの圧力を受けている人々は、イーフェイを中国体制派とみており、そんな彼女が主演を務める映画は拒否すべきだと訴えている。
なお、中国市場においては、同国で愛されている伝説を題材としているうえに、コン・リー、ジェット・リー、ドニー・イェンなどの中国映画界の人気俳優が出演しているとあって、ヒットが期待されている。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト級”の絶賛、多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)