綾野剛×舘ひろし「ヤクザと家族 The Family」映像初公開!尾野真千子&北村有起哉&市原隼人も参戦
2020年8月24日 08:00
[映画.com ニュース] 綾野剛と舘ひろしが初共演した映画「ヤクザと家族 The Family」に、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、豊原功補、岩松了、寺島しのぶらが出演することがわかった。あわせて、特報とティザーポスターもお披露目。映像には、変わりゆく3つの時代の中で、“ヤクザ”という生き方を選んだ男をとらえた、壮大なクロニクル(年代記)の一端が映し出されている。
第43回日本アカデミー賞で主要3冠を獲得した「新聞記者」の製作陣と、藤井道人監督が再タッグ。脚本も担当した藤井監督は、「変わりゆく時代の中で排除されていく『ヤクザ』という存在を、抗争という目線からではなく、家族の目線から描いた作品です」と語る。様々な問題をはらんだ“ヤクザ”というテーマを、3つの時代の異なる価値観で描き出した。
1999年、父親を覚せい剤が原因で失い、自暴自棄になっていた山本賢治(綾野)は、あることで柴咲組組長・柴咲博(舘)の危機を救う。柴咲は山本に救いの手を差し伸べ、父子の契りを結ぶ。2005年、ヤクザの世界で“男をあげて”いた山本にも、愛する家族ができる。激化する因縁の相手・侠葉会との争いも激化するなか、大切な存在を守るため、ある決断を下す。そして19年へと時は移り、14年間の刑期を全うした山本が出所後に目の当たりにしたのは、暴対法(暴力団対策法)の施行によりかつての隆盛の影もなく、存続するのもギリギリな状態となった柴咲組の変わり果てた姿だった。
特報は、新しいヤクザ映画を目指したという藤井監督の言葉通り、従来の血生臭いヤクザ映画とは一線を画したスタイリッシュな仕上がり。山本と柴咲の出会いや絆、時代の波にのみこまれながらも貫くヤクザとしての生き様が活写される。映像は、涙を浮かべる柴咲と山本が交わす抱擁で、締めくくられている。
さらに、新キャスト陣とそれぞれの役どころも明らかになった。学費のために山本のクラブで働き、後に山本の恋人となる工藤由香を演じた尾野は、「年の近い若いチームだけれども、チームワークがすごく良くて、藤井監督の人柄なんだろうなと思いました。監督というリーダーと頼れるお兄さんになっていた綾野さんと本当に楽しい現場でした」と述懐。山本の兄貴分であり柴咲組の若頭・中村努役で、「新聞記者」に続き再び藤井組への参加を果たした北村は、「もがいてあがいていく時代おくれの登場人物達に少しでも愛着を抱き、そして束の間任侠映画というジャンルを忘れていただければ、この映画の本質が浮き彫りになると信じてます」と作品を紐解いた。
さらに、柴咲組の元頭の妻・木村愛子に扮した寺島をはじめ、山本とともにヤクザの世界へと足を踏み入れる悪友・細野竜太役の市原、愛子の息子・翼役の磯村が共演する。菅田俊が竹田誠役、康すおんが豊島徹也役、二ノ宮隆太郎が大原幸平役を務め、柴咲組の組員たちを体現。侠葉会の組長で、やがて経済ヤクザとして台頭する加藤雅敏役の豊原、侠葉会の若頭補佐・川山礼二役の駿河太郎、裏で侠葉会と癒着する静岡県警組織犯罪対策本部の刑事・大迫和彦役の岩松が脇を固めた。
「ヤクザと家族 The Family」は、21年公開。
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