ノア・シュナップ主演、ナチス占領下で少年が秘密の救出作戦に参加「アーニャは、きっと来る」11月27日公開
2020年8月7日 10:00
[映画.com ニュース]「戦火の馬」などで知られる英国の児童文学作家、マイケル・モーパーゴの傑作「Waiting for Anya」を、「ストレンジャー・シングス」ノア・シュナップ主演で映画化した「アーニャは、きっと来る」の公開日が11月27日に決定、このほどポスターと予告編がお披露目された。
1942年、当時ナチス占領下にあったフランスの小さな村で起きた奇跡を描いた物語。代表作「戦火の馬」が、2011年にスティーブン・スピルバーグ監督によって映画化された原作者のモーパーゴは、これまで戦争の渦中にいる人間の本質を、市井の人々を通して問い続けてきた。本作も、従来の迫害や差別を描くナチス映画とは一線を画し、生きることの素晴らしさと希望を描き出している。
ピレネー山脈の麓の小さな村に住む13歳の少年・ジョーは、生活の大半を羊飼いとして過ごしていた。ある日ユダヤ人・ベンジャミンと出会う。彼は秘密裏にユダヤ人の子どもたちを安全なスペインへ逃がすという危険な計画を企てていた。ジョーはこの計画を手伝うことになる。かたやジョーは個人的な悲しみの感情を共有することで、ドイツ軍の下士官と親しくなっていた。ドイツの労働収容所から帰国したジョーの父親は荒れていたが、ジョーのユダヤ人救出作戦への関与が明らかになると協力を約束する。村人たち一丸となって子どもたちを逃す日が迫ってくるが、ベンジャミンが待つ娘アーニャは姿を見せない……。
主役のジョーを演じるのは、Netflixテレビドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で世界的に人気急上昇中のノア・シュナップ。少々気弱でどことなく頼りなさげな普通の少年が、恐怖に立ち向かう勇気を持ち、窮地を乗り越えて精神的に成長していく姿を熱演。ジョーを深い愛情で見守る祖父・アンリ役には、「レオン」「グラン・ブルー」「ミッション:インポッシブル」など国際的に活躍する仏俳優ジャン・レノ。ジョーが賛同するユダヤ人を救う計画を主導する老女・オルカーダを名女優アンジェリカ・ヒューストンが演じた。
予告編では、風光明媚なピレネー山脈の平和で牧歌的な村に、突如としてナチス軍が押し寄せ、厳しい監視化におかれながらも、決して失敗が許されないユダヤ人の救出作戦を秘密裏に決行しようとするジョーを始めとする村人たちの緊迫した姿が切り取られている。
「アーニャは、きっと来る」は、11月27日から新宿ピカデリーほか全国公開。
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