佐久間由衣×奈緒「君は永遠にそいつらより若い」ビジュアル完成! 笠松将らの出演も決定
2020年6月25日 17:00

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・津村記久子氏のデビュー作を映画化する「君は永遠にそいつらより若い」のティザービジュアルが、このほどお披露目された。あわせて、追加キャストも発表され、笠松将、小日向星一、葵揚、森田想が出演することがわかった。
小説「君は永遠にそいつらより若い」は、第21回太宰治賞の受賞作(発表時のタイトルは「マンイーター」)。卒業間近の大学生が、なんとなく過ごす日常の中で、“暴力”“児童虐待”“ネグレクト”といった社会の闇、それに伴うやり切れない哀しみに直面する物語が描かれている。映画は「“隠れビッチ”やってました。」の佐久間由衣が主演し、テレビドラマ「あなたの番です」の怪演が話題を呼んだ奈緒と共演。「あかぼし」「スプリング、ハズ、カム」の吉野竜平監督がメガホンをとる。
児童福祉職への就職が決まった堀貝佐世(佐久間)は、大学卒業を間近に控え、手持ち無沙汰な日々を送っていた。身長170センチ超え、22歳の処女――変わり者扱いされているが、さほど自覚はない。バイト、学校、下宿を行き来し、友人とぐだぐだした日常を過ごしているなかで、同じ大学に通う猪乃木楠子(奈緒)と知り合うことに。過去に痛ましい経験を持つ猪乃木と、独特な関係を築いていく佐世。 やがて、友人の友人・穂峰が自ら命を絶ち、日常の裏に潜む“暴力”と“哀しみ”が顔を見せる。
ティザービジュアルは、強い眼差しで正面を見据えた堀貝と猪乃木の姿に加え、「その言葉でじゅうぶんだと思う。」というコピーを配したもの。新キャストの役どころは、笠松が堀貝と同じ大学に通う学生・穂峰直役。彼の死が物語の大きな転換点となるようだ。また、小日向が堀貝と穂峰の2人が繋がるきっかけとなる友人・吉崎壮馬役、葵が堀貝のバイト先の後輩・安田貴一役、森田が堀貝の気の置けない女友達・岡野あかり役として登場する。
吉野監督は映画化に際し、原作に込められた「欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか」という部分に注目したようだ。「長所の何倍もの短所を抱えているような主人公ホリガイが、就職を目の前にして『自分には何かとても大切なものが欠けている』という想いに駆られ、そんな自分が果たしてこれから社会の中でちゃんとやっていけるのだろうかと悩み、焦り、もがく姿。しかしこの悩みは、多くの人が人生のある時期に経験する普遍的な通過儀礼ではないでしょうか」と問いかける。
そして「内へ内へと向かって悩んでいた主人公が、様々な人との出会いや出来事を経て、最後は外へと向かって爆発する行動を起こします。欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか――。『ありのままでいいんだよ』みたいな無責任な言葉ではない、自分なりのメッセージを主人公の姿に託しました」とコメントを寄せている。
「君は永遠にそいつらより若い」は、2021年に公開。
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