T. Rex、ボウイ、イギー・ポップの名曲が彩る 80年代ソ連で自由と音楽を追い求めた若者達を描く「LETO」7月24日公開
2020年6月4日 11:00

[映画.com ニュース] 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作で、サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞した映画「LETO レト」が、7月24日から公開される。
ロシア語で「夏」を意味する本作は、ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者達のひと夏を描く。カンヌを始め世界中の映画・音楽ファンを大熱狂の渦に巻きこんだが、監督であり、前衛的な芸術家であるキリル・セレブレンニコフは無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にある。1年半の自宅軟禁のさなかに本作を完成させた。

舞台は1980年代前半、ソ連時代のレニングラード。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたが、L・ツェッペリンやT・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロックが花開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとにある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた。
T・レックス「Broken Hearted Blues」、トーキング・ヘッズ「サイコ・キラー」、イギー・ポップ「パッセンジャー」、ルー・リード「パーフェクト・デイ」、デビッド・ボウイ「すべての若き野郎ども」など70‘s~80’sのロックシーンを代表する名曲の数々が劇中を彩り、ユニークでスタイリッシュな映像演出も音楽ファン垂涎の見どころ。ロックンロールで打ち鳴らす“規制からの解放”、そしてほのかにビターな恋心。純粋なパッションに突き動かされた若者たちの熱気と青春に溢れた傑作だ。
7月24日から、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
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