デビッド・エアー監督、ディレクターズ・カット版「スーサイド・スクワッド」公開に意欲
2020年5月29日 10:00
[映画.com ニュース] ザック・スナイダー監督版「ジャスティス・リーグ」が2021年に米HBO Maxで配信されことを受け、同じくDC映画「スーサイド・スクワッド」を手がけたデビッド・エアー監督が、ディレクターズ・カット版の公開を訴えている。
「ジャスティス・リーグ」は、「マン・オブ・スティール」から始まったDCエクステンデッド・ユニバースの総決算としてバットマン、ワンダーウーマンといったDCコミックスの人気スーパーヒーロー総出演の超大作として期待されていた。だが仕上がりに関する評価は芳しくなく、巨額の製作費を投じたにも関わらず世界累計興行収入は6億5790万ドルに留まっている。
当初は「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」に続いてスナイダー監督がメガホンをとっていたものの、娘の死を理由に途中降板。その後、「アベンジャーズ」のジョス・ウェドン監督が追加撮影を行ったうえで完成に導いた経緯がある。そのため、劇場公開版「ジャスティス・リーグ」に不満を抱いた一部のファンが、スナイダー監督の構想を反映させた「スナイダー・カット」の公開を求めていた。先日、米ワーナーメディアは新ストリーミングサービスHBO Maxで、スナイダー版「ジャスティス・リーグ」の配信を行うと発表したばかりだ。
この知らせを聞いたエアー監督は「私のカットは簡単に仕上げることができる」と、自身のツイッターを通じて、ディレクターズ・カット版「スーサイド・スクワッド」をHBO Maxで配信するようにアピール。「スーサイド・スクワッド」はDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描くアクション作品で、世界累計興収7億4684万ドルのヒットを記録したものの、批評家の評価は必ずしも高くない。メガホンをとったエアー監督は、劇場公開版は他人によって切り刻まれた不本意なバージョンであると公言していた。
もし、自身の意図を反映させた「スーサイド・スクワッド」を公開することができたら、「とてつもないカタルシスを得ることが出来るだろう」と自信のほどをうかがわせている。「『シザーハンド』のように切り刻まれた映画でこき下ろされるのは、もううんざりだ。自分が作った映画は誰にも見てもらえていないのだから」と不満を漏らしている。
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