A24製作「WAVES ウェイブス」監督の長編デビュー作「クリシャ」4月から限定ロードショー
2020年3月19日 12:00
[映画.com ニュース] 新進気鋭のスタジオA24の作品「WAVES ウェイブス」(4月10日公開)を手掛けたトレイ・エドワード・シュルツ監督の長編デビュー作「クリシャ」が、4月17日から劇場公開されることが決定した。これまで京都みなみ会館などで上映機会が数回あったが、今回は初のロードショー公開。あわせて予告編、フライヤー画像、場面写真も披露されている。
本作は、カンヌ国際映画祭批評家週間オフィシャルセレクションに選出され、サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)映画祭では審査員特別賞と観客賞をダブル受賞、アメリカン・インディペンデント・フィルムでは作品賞、監督賞を含めた5冠に輝くなど、数々のインディペンデント映画祭を席巻した作品。「ピンク・フラミンゴ」「ヘアスプレー」などで知られるジョン・ウォーターズ監督は、2016年のベスト映画1位にセレクトしている。
親族から疎まれているクリシャが、感謝祭に参加するべく、かつて捨てた家族の元へ戻ってくる。そこには妹夫婦、姉夫婦とその子どもたちが勢ぞろいしていた。クリシャは過去の出来事を後悔し、息子トレイに自分が変わったことを証明しようとする。家族はそんな彼女を受け入れようとしていたが、トレイだけは今回の帰還を快く思っていない。精神的に不安定なクリシャは、やがて止めていたアルコールに手を出してしまい、感謝祭を醜悪なものへと変えていく。
主人公・クリシャをはじめ、シュルツ監督の親族が多数出演し、自らもクリシャの息子トレイ役を演じている。ストーリーは、シュルツ監督の実の叔母と親族との軋轢(あつれき)、薬物・アルコール中毒者でもあった父との実体験がベースとなっている。シュルツ監督は、本作をきっかけに、その才能をA24に買われ、「イット・カムズ・アット・ナイト」「WAVES ウェイブス」のメガホンをとることになった。
「クリシャ」は、4月17日からアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都で限定ロードショー。