奴隷解放運動家の激動の人生 「ハリエット」冒頭7分の映像公開
2020年3月18日 12:00
[映画.com ニュース]奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を映画化した「ハリエット」の冒頭7分の映像を、映画.comが先行入手した。支配階級に虐げられる奴隷たちの悲哀と、自由を求めるハリエットの姿が映し出される。
アフリカ系アメリカ人として、史上初めて新しい米ドル紙幣に肖像が採用され、“アメリカ史上最も重要”とされるハリエットの半生を映画化した本作。奴隷として生まれた彼女は、自由を目指してたった一人で逃亡し、家族や仲間を助けたい一心から奴隷解放活動をする組織の一員として活躍するようになる。
映画冒頭、当時「ミンティ」と呼ばれていたハリエットは、農場主エドワード・ブローダスに、夫との間に生まれる子どもたちの自由を保証してほしいと訴える。エドワードの曽祖父は、ミンティの母が45歳になったら、子どもたちも一緒に奴隷の身分から開放すると遺言状に書き記していた。
自由黒人と結婚したばかりのハリエットは、遺言状を法的証拠として差し出すが、それを聞き入れないエドワードは、怒りに任せてハリエットの夫を農場から追放するのだった。ほどなくエドワードが病死し、ハリエットは農場から去ることを決意する。
「プレイヤー 死の祈り」のケイシー・レモンズがメガホンをとり、「ホテル・エルロワイヤル」などの映画やミュージカルで活躍し、第92回アカデミー賞で本作の主題歌「スタンド・アップ」を披露して注目されたシンシア・エリボがハリエット役で主演。そのほか、「オリエント急行殺人事件」のレスリー・オドム・Jr.、「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィンらが共演している。
「ハリエット」は3月27日から全国公開。