「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」作家の新作ベストセラーが映画化
2020年2月28日 11:00
[映画.com ニュース]世界的な大ヒットを記録した官能映画「フィフティ・シェイズ」シリーズの原作者として知られる英作家E・L・ジェームズの新刊「ミスター」の映画化権を、同シリーズを手がけた米ユニバーサル・ピクチャーズが獲得したことがわかった。米バラエティが独占で報じている。
ジェームズによる待望の最新刊「ミスター」は、裕福なプレイボーイとして自堕落な日々を過ごす英国貴族マキシムが、人身売買組織に追われる危険な身であるとも知らずに、若く清楚なアルバニア人家政婦と恋に落ちていくさまをサスペンスタッチで描く恋愛小説。
昨年4月に出版されるや米ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに9週連続ランクイン。すでに世界33カ国語に翻訳されている同著の映画化権をめぐっては、ハリウッドのメジャースタジオ各社が激しい争奪戦を繰り広げていたが、「フィフティ・シェイズ」3部作を世界累計興行収入10億ドルの大ヒット映画シリーズへと発展させた実績を武器に、またしてもユニバーサルが激戦を制する形となった。
「フィフティ・シェイズ」シリーズの映画化権獲得の立役者であるユニバーサルのドナ・ラングレー会長指揮のもと、同映画シリーズ全作でプロデューサーを務めた原作者ジェームズが再びプロデュースにあたる。
25年間にわたりテレビ局で番組制作に携わったのち、小説家になるという子供の頃からの夢をかなえるべくネットに投稿した官能恋愛小説によって、一躍時の人となったジェームズ。巨大企業の若きCEOと純真な女子大生の特異な恋愛を過激な描写で描いた同作は2011年、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のタイトルで米大手出版社から刊行されるや記録的なベストセラーとなり、社会現象ともいえる空前のブームを巻き起こした。翌12年発表の続編「フィフティ・シェイズ・ダーカー」と「フィフティ・シェイズ・フリード」からなる3部作は、現在までに全世界で1億5000万部超を売り上げている。
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