ポン・ジュノ監督が選ぶ2020年代に注目すべき監督20人 日本からは「寝ても覚めても」監督が選出
2020年2月28日 11:00

[映画.com ニュース]第92回アカデミー賞で作品賞をはじめ4冠に輝いた「パラサイト 半地下の家族」を手がけたポン・ジュノ監督が、英国映画協会(BFI)発行のサイト&サウンド誌のゲストエディターを務め、2020年代に注目すべき監督20人を発表した。日本からは、「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督が選出されている。
ポン監督は、「ここで映画の将来を語りたいのではなく、ただ、(それが2~3本であっても)彼らがすでに製作した映画について語りたいのです。しかし、それは結果的に映画の将来に関わっていると言えるでしょう。なぜなら、私たちはウォン・カーウァイ監督の『欲望の翼』(1990)を見たとき、すでに『花様年華』(2000)を思い描いていたし、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』(1984)を見たときに『ノーカントリー』(2007)を予感していたはずだから。いずれも、前者から20年以上後の作品です」と今注目の監督が将来の映画界を担うと示唆している。
選出された20人とその代表作は下記の通り。
1. アリ・アッバシ
「ボーダー 二つの世界」(2018)
2. アリ・アスター
「ヘレディタリー 継承」(2018)
「ミッドサマー」(2019)
3. ビー・ガン
「凱里ブルース」(2015)
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」(2018)
4. ハイロ・ブスタマンテ
「火の山のマリア」(2015)
「ラ・ヨローナ伝説」(2019)
6. ロバート・エガース
「ウィッチ」(2015)
「The Lighthouse」(2019・日本公開未定)
7. ローズ・グラス
「Saint Maud」(2019・日本公開未定)
8. 濱口竜介
「ハッピーアワー」(2015)
「寝ても覚めても」(2018)
9. アルマ・ハレル
「Bombay Beach」(2011・日本公開未定)
「LoveTrue」(2016・日本公開未定)
「ハニー・ボーイ(原題)」(2019)
10. カースティン・ジョンソン
「Cameraperson」(2016・日本公開未定)
「Dick Johnson Is Dead」(2020・日本公開未定)
11. ジェニファー・ケント
「ババドック 暗闇の魔物」(2014)
「ナイチンゲール」(2018)
12. オリバー・ラクセ
「Mimosas」(2016・日本公開未定)
「ファイアー・ウィル・カム」(2019)
13. フランシス・リー(イギリス)
「ゴッズ・オウン・カントリー」(2017)
14. ピエトロ・マルチェッロ
「Lost and Beautiful(英題)」(2015・日本公開未定)
「マーティン・エデン(仮題)」(2019)
15. デビッド・ロバート・ミッチェル
「アメリカン・スリープオーバー」(2010)
「イット・フォローズ」(2014)
「アンダー・ザ・シルバーレイク」(2018)
16. ジョーダン・ピール
「ゲット・アウト」(2017)
「アス」(2019)
17. ジェニファー・リーダー
「Accidents at Home and How They Happen」(2008・日本公開未定)
「Signature Move」(2017・日本公開未定)
「Knives and Skin」(2019・日本公開未定)
18. アリーチェ・ロルバケル
「夏をゆく人々」(2014)
「幸福なラザロ」(2018)
19. ユン・ガウン
「わたしたち」(2016)
「The House of Us」(2019・日本公開未定)
20. クロエ・ジャオ
「Songs My Brothers Taught Me」(2015・日本公開未定)
「ザ・ライダー」(2017)