スパイク・リー監督、話題のブロードウェイ舞台を映画化
2020年2月5日 09:00

[映画.com ニュース] スパイク・リー監督が、米ブロードウェイで大ヒットを記録中のミュージカルパフォーマンス「David Byrne's American Utopia(原題)」を映画化する企画でメガホンをとることがわかった。米Deadlineが独占で報じている。
昨年10月にブロードウェイのハドソン劇場で幕を開けた同舞台は、米ロックバンド「トーキング・ヘッズ」のフロントマンを経て、ソロアーティストとしての音楽活動のほか写真家、映像作家、ジャーナリストなど多岐にわたる分野で才能を発揮し続ける鬼才デビッド・バーンが、2018年に発表した同名ソロアルバム「American Utopia(アメリカン・ユートピア)」とコンサートツアーを基に、独自に創作したミュージカルパフォーマンスショーだ。
バーンと世界中から集められた11人のミュージシャンが、ステージをフルに生かして縦横無尽に動き回りながら、同アルバムの収録曲にトーキング・ヘッズの代表曲を交えた珠玉のセットリストを生演奏する斬新なパフォーマンスが話題を呼んでいる。チケットは、千秋楽まで完売。批評家からも絶賛を浴びている。
映画化にあたっては、社会派映画を専門とする米パーティシパント・メディア、リバー・ロード・エンターテインメント、ワーナー・ミュージック・グループの3社共同出資のもと、ラディカルメディアとバーンの制作会社トドムンド、リー監督の製作会社Forty Acres and a Muleが製作。リー監督とバーンのほか、パーティシパントのジェフ・スコール、デビッド・リンド、ダイアン・ワイアーマンが製作総指揮を務める。
今回の発表を受け、バーンは「こんな夢のような企画が実現するなんて、信じられないよ。パーティシパントとスパイク・リー監督が社会活動に積極的なのは周知の事実だけれど、僕たちバンドもそれは同じ。大切なメッセージが込められた、感動的かつ誰も目にしたことのないパフォーマンスを映画化するのに、これほど完璧なチームはない」と興奮気味。一方で、パーティシパントCEOのリンドも、「人は誰しも裸で生まれてきた……。つまりは、平等であるべきだという美しいメッセージをうたったこの素晴らしい舞台を、生みの親であるバーン氏と比類なき才能を持つスパイク・リー監督とともに、映画作品として世界中の観客にお届けできることに、心底興奮しています」と意気込みを語った。
前作「ブラック・クランズマン」でアカデミー賞脚色賞を受賞したリー監督は現在、チャドウィック・ボーズマン主演のスリラー「Da 5 Bloods(原題)」のポストプロダクション中だ。映画版「David Byrne's American Utopia(原題)」は、20年全米公開を予定している。
関連ニュース





「天国と地獄 Highest 2 Lowest」あらすじ・概要・評論まとめ ~世界のクロサワの名作をスパイク・リーが再解釈、時代を超えた巨匠同士の対話~【おすすめの注目映画】
2025年9月11日 12:30

スパイク・リー監督からの“詰問”に動揺 緊迫のやりとりを公開「今の若い世代がクロサワ映画を一度も観たことがない?誰の責任だ?」【ハリウッドコラムvol.367】
2025年9月6日 11:00
映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【観てない人マジもったいない!!】まだ間に合う!この連休に映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

Dear Stranger ディア・ストレンジャー
【4歳の息子が誘拐された。しかし誘拐犯が死体で見つかった】衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

個人的・下半期で観たい映画No.1
映画ファンがこぞって「絶対観る」と決めてるの何で!? 全員主役級がクセ激烈の異常者に…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント