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斬新でなければ意味がない――「ジョジョ・ラビット」タイカ・ワイティティ監督が明かす映画作りの極意

2020年1月10日 12:00

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タイカ・ワイティティ監督
タイカ・ワイティティ監督
(C)2019 Twentieth Century Fox

[映画.com ニュース] 第44回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞に輝いた「ジョジョ・ラビット」の特別映像が公開された。「マイティ・ソー バトルロイヤル」「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」などで知られ、本作では監督・脚本・製作・出演を担ったタイカ・ワイティティ監督が、センス抜群の演出をつける撮影現場の様子が収められている。

本作は、第2次世界大戦中のドイツを舞台に、主人公の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)ら戦時下で生きる人々の喜びと人生の真実をユーモアたっぷりに描く。

公開された映像内で、ワイティティ監督は「常に挑戦してこそアーティストだ。緊張感を持てない映画なら作る価値がない。緊張感があるから想像的になれるし、より私らしい独創的な表現が生まれる」と映画作りのこだわりを明かす。

その後も、撮影現場の様子や本編映像と共に「私が第二次世界大戦を描くなら、斬新でなければ意味がない」「映画で全人類を変えられるとは思ってない。だが、第二次世界大戦の出来事を語り継ぐことに意味がある。言うほど大昔の出来事じゃない」と、次々にパワフルな言葉を放っていく。

自身もユダヤ系とマオリ系の血を引き、偏見にさらされた経験からくる信念をこの物語に注ぎ込んだワイティティ監督は、最後に「物語をコメディに埋もれさせず、メッセージを凝縮させた。広めるべきはヘイトじゃない、寛容と愛だ」と思いを伝えている。

ジョジョ・ラビット」は1月17日から全国公開。

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