グザビエ・ドラン、8歳の頃ディカプリオへ手紙を送っていた
2019年12月13日 19:00
[映画.com ニュース]俊才グザビエ・ドランが、デビューから10年を経て、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初の英語作品「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」。物語は謎の死を遂げたテレビスターとひとりの少年の“秘密の文通”を描く本作、ドランがレオナルド・ディカプリオにファンレターを宛てた経験がきっかけだったそうだ。
今作についてドランは、「この映画には、僕の経験や見聞きしたことがたくさん詰まっています。8歳の頃、僕は『タイタニック』に出ていたレオナルド・ディカプリオに夢中でした。そして大好きな彼に手紙を書きました。それがこの物語をつくるきっかけになっています」と、ジェイコブ・トレンブレイが演じる少年のモデルが、自分の体験に基づくものであることを明かしている。
今作脚本の執筆にあたり、ドランは初稿から完成稿まで5年の時間をかけた。その間に、ドランは「トム・アット・ザ・ファーム」「Mommy マミー」「たかが世界の終わり」の3作品を世に送り出した。「本作では2組の“母と息子”を描きました。母と息子、それは僕がこれまで描いてきたテーマの一つですが、集大成だと思っています」と語る。
舞台はニューヨーク。人気俳優ジョン・F.ドノヴァンを、役柄と同じくTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で世界的スターに躍り出たキット・ハリントンが演じる。ドノヴァンと文通を交わす少年ルパートに、「ルーム」の子役 ジェイコブ・トレンブレイ。そのほかナタリー・ポートマン、キャシー・ベイツ、スーザン・サランドンらオスー女優たちが脇を固める。
なお、12月13日から劇場限定の予告編が公開される。オンライン等ですでに公開されている予告とは一変、劇中のテーマ曲であるザ・ヴァーヴの「Bitter Sweet Symphony」が全編において使用されている、劇場でしか見られない映像だ。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」は、2020年3月13日から新宿ピカデリーほか全国公開。