カンヌ、ベルリンで審査員も歴任、数々の名作映画を日本に紹介した柴田駿さん逝去
2019年12月13日 14:03

[映画.com ニュース] フランス映画社の創業者で、生涯を通じて優れた外国映画を日本に紹介する事業を行った柴田駿さんが12月11日、都内の病院で慢性閉塞性肺疾患のため亡くなった。78歳だった。
1968年、故川喜多和子さんとともにフランス映画社を創業した柴田さんは、「傑作を世界からはこぶBOWシリーズ」と銘打って、「旅芸人の記録」(テオ・アンゲロプロス監督)、「ベルリン・天使の詩」(ヴィム・ヴェンダース監督)、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(ジム・ジャームッシュ監督)、「悲情城市」(ホウ・シャオシェン監督)など、世界の名匠の映画を次々日本に紹介。また、90年のカンヌ国際映画祭や、94年のベルリン国際映画祭では審査員も務めるなど、インディペンデント映画界のレジェンド的存在だった。
柴田さんが日本配給を手がけた「ピアノ・レッスン」(ジェーン・カンピオン監督)は、93年度のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したほか、翌年のアカデミー賞で脚本賞、主演女優賞、助演女優賞の3部門で受賞し、フランス映画社最大のヒット作品となった。
また、柴田さんはジャン=リュック・ゴダールとも個人的に親交を持ち、「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」のリバイバル上映や、近作「ゴダール・ソシアリスム」にいたるまで、数多くのゴダール作品の上映を手がけた。
なお、本人の遺志により、告別式などは一切行われないという。
関連ニュース
「SPIRIT WORLD スピリットワールド」あらすじ・概要・評論まとめ ~穏やかで洗練された、心に染み入る高崎の「天使の詩」~【おすすめの注目映画】
2025年10月23日 11:00
映画.com注目特集をチェック
星と月は天の穴
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
「アバターF&A」「ズートピア2」などが“500円”で観られる!
【正直、使わないと大損】絶対に読んでから映画館へ!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」 些細な口論が…まさか 異常事態を総力取材
提供:ハピネットファントム・スタジオ