ハル・ハートリー監督の新作長編「Where To Land」クラウドファンディングで製作資金募集
2019年12月5日 12:00

[映画.com ニュース] 米ニューヨーク・インディペンデント映画界の気鋭ハル・ハートリー監督が、長編最新作「Where To Land(原題)」の製作資金を、米クラウドファンディングサイト「キックスターター」で募っている。
1990年初頭より高い評価を集め、今年でデビュー30周年を迎えるハートリー監督。91年に「トラスト・ミー」でサンダンス映画祭脚本賞、94年に「愛・アマチュア」で東京国際映画祭ヤングシネマ・コンペティションのシルバー賞、98年に「ヘンリー・フール」でカンヌ国際映画祭脚本賞、15年に「ネッド・ライフル」でベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞。その人気は衰えず、近年では日本を含む世界各地で回顧上映が行われている。

新作「Where To Land(原題)」は、どことなくハートリー本人を思わせる映画監督ジョー・フルトンを主人公にした、自伝的要素を含むコメディ作品。物語は、58歳のジョーが人生の転機を感じ、近所の墓地で庭師として働こうとするところから始まる。ところが、思い込みの激しい人気女優の恋人ミュリエルが、ジョーの余命がわずかだと思い込んでしまい、その噂を聞きつけた人々が“最後の別れ”を言おうと、ジョーのアパートメントに押しかけるさまを描く。ビル・セイジ、ロバート・ジョン・バーク、パーカー・ポージー、エリナ・レーベンソンといったハートリー監督のキャリアに深く関わってきた名優たちが集結。20年4月にクランクインし、21年春の完成を予定している。
ハートリー監督は、11年から「キックスターター」を通じて、5回のクラウドファンディングを実施。17年からは年に1度、クラウドファンディングを通じて過去作品を復刻し、日本語を含む5カ国語字幕を付け、ブルーレイ化するプロジェクトを続けている。海外の映画監督が「日本の観客にも見て欲しい」と願い、自ら字幕制作に乗り出すのは非常に希有なケースだ。19年には、3番目のBOXセット「サバイビング・デザイアー+初期短編集」を完成。収録された6本の中編、短編は、「ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS サバイビング・デザイアー+初期短編特集」として、12月6日からアップリンク吉祥寺ほかで劇場公開される。
「Where To Land(原題)」のクラウドファンディングは、募集額30万ドル(約3300万円)。12月5日午後3時(米国時間:日本時間は6日午前5時)~20年1月3日の期間に、公式ページ(http://bit.ly/HalHartleyWhereToLand)で実施される。
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