Netflix専用劇場が誕生! ニューヨーク老舗映画館閉鎖の危機救う
2019年12月3日 11:00

[映画.com ニュース] 米ストリーミング大手のNetflixが、米ニューヨークの老舗映画館パリス・シアターを閉鎖の危機から救ったと米エンターテインメント・ウィークリーが報じている。
1948年にオープンしたパリス・シアターは創業71年の老舗映画館だが、ほかのマンハッタンの単館系劇場と同様、賃料の高騰などを理由に今夏の閉館が決定していた。その後、Netflixが新作映画「マリッジ・ストーリー」の上映のために一時的に再開させていたが、このほど長期に及ぶリース契約を締結。今後はNetflixのホーム劇場としてオリジナル映画の上映やイベントに使用するという。リースの条件は明らかになっていない。
Netflixのチーフ・コンテント・オフィサーのテッド・サランドス氏は、「この歴史的なニューヨークの施設を、これまで通り映画ファンのためのホームとして維持できることをとても誇りに思います」と声明で述べている。
多くのオリジナル映画を手がけているNetflixだが、アカデミー賞に出品するためにはロサンゼルスで7日間連続商業上映する必要がある。また、有名監督を招聘するためには、クリエイティブ面での自由に加えて劇場公開を約束する必要があるため、劇場の確保が急務となっていた。
Netflixは映画業界の慣例となっている「シアトリカル・ウィンドウ」(映画作品を2次使用する際は劇場公開開始から90日間を開けなければいけないというルール)を無視しているため、メジャーの映画館チェーンでは上映を拒否されている。そのため、上映施設を借りるか、独立系映画館で上映するしかない。最近は、マーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」のニューヨーク上映のため、ブロードウェイで100年以上の歴史を誇るベラスコ劇場を1カ月間レンタルしていた。
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