佐藤浩市×石田ゆり子×西島秀俊! 聖夜のテロを描く「サイレント・トーキョー」20年冬公開
2019年11月6日 07:00

[映画.com ニュース] 「SP 革命篇」「SP 野望篇」の波多野貴文監督がメガホンをとり、人気作家・秦建日子氏の小説を映画化する「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」が、2020年冬に公開されることが決定。主演を佐藤浩市が務め、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼ら豪華キャストが共演に名を連ねている。
ジョン・レノンの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされた原作小説の舞台は、クリスマス・イブの東京。突如勃発した連続爆破テロ事件によって、日本はパニックに陥る。事件へと巻き込まれていく登場人物たちの様々な思惑が交錯し、複数の視点で展開するノンストップ・クライムサスペンスが描かれる。波多野監督は「原作が放つメッセージ性の強いサスペンスを映像化するにあたり、今を生きる人の様々な視点を通して、事件のインパクトを日常というリアリティを保ちながら表現しつつ壮大なエンタテインメントとして描きます」と思いの丈を述べている。
「戯曲を映像化する面白さと難しさがある作品」と説明した佐藤は、「エンタテインメント作品としての高揚感をキープしつつ、喉元にはある異物感を感じてもらう。そんな作品にするために波多野監督以下スタッフキャストで撮了まで走りたいと思います」と宣言。石田は「登場人物の様々な視点で描かれる予測不能な展開に、私はこの作品に込められた人とのつながりと愛について深く考えさせられました」と語っている。

「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」で波多野組に参加した西島は「前作とは全く違った世界観でとても楽しみです」と胸中を吐露。「監督ならではの娯楽性の高さとスケール感に今から期待を膨らませています。クリスマスで賑わう街並みが、一瞬にして緊張と不安に包まれてしまう。その大掛かりなフィクションの世界に、観客の皆様と深く入り込んでいきたいと思っています」と話している。
秦氏は「『アンフェア』でご一緒した佐藤浩市さん、連続ドラマで何度もご一緒した西島秀俊さんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフが集結してくれたと聞き、原作者冥利に尽きる思いです」としみじみ。「小説から映画になるにあたり、いくつか設定が変わったりストーリーラインが変わったりということはあるようですが、そこは映画製作チームを信頼して、私は原作者チェックなどの口出しは一切しておりません。完成した映画を、映画館のスクリーンで、まっさらの状態で、大勢のお客様と一緒にドキドキハラハラしながら楽しめる日が、今からとても楽しみです」とコメントを寄せている。
「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」は、10月28日にクランクインし、東京都内を中心に撮影中。また、物語のメインとなる渋谷の街を再現した巨大オープンセットを栃木県足利市に設営し、約1万人のエキストラを動員した大規模な撮影にも臨む。エキストラ募集の詳細は、公式HP(https://www.silent-tokyo.com/)に掲載。12月下旬のクランクアップを予定し、20年冬に公開される。
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