「ガメラ」脚本家・伊藤和典、幻の金子修介版「ウルトラQ」について明かす
2019年11月1日 14:00

[映画.com ニュース] 国産初の本格的な特撮テレビドラマとして1966年に放送され、怪獣ブームを巻き起こした「ウルトラQ」内のエピソード「ガラモンの逆襲」4K上映が10月31日、第32回東京国際映画祭内のプログラムとしてTOHOシネマズ六本木で上映され、脚本家の伊藤和典、聞き手として映画評論家の清水節氏が来場した。
「ウルトラQ」に登場する怪獣の中でも、現在も高い人気と知名度を誇る“隕石怪獣ガラモン”が登場する本作。正体不明の不気味な男が、研究所から“ガラモン事件”の隕石を盗み出す。時を同じくして、無数のガラダマが東京めがけて落下し、中から隕石怪獣ガラモンが出現する……という物語だ。
54年、初代「ゴジラ」が公開された年に生まれたという伊藤。「実家が映画館だったので、『キングコング対ゴジラ』のプレスリリースなどを見て、こんなのを作っているんだとワクワクした記憶があります」と語る通り、幼い頃から怪獣映画に親しんできた根っからの怪獣ファン。今回の4K版「ガラモンの逆襲」を改めて見て、「よくこの話をこの尺(25分)に収めたなと。(展開に)乱暴なところもあるけど、それも含めて『ウルトラQ』の魅力」と感じたという。
かつて伊藤には、「平成ガメラ」シリーズでタッグを組んだ金子修介と一緒に「ウルトラQ」の劇場映画版を作るという幻の企画があった。紆余曲折あって企画は流れ、実相寺昭雄監督の「ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説」が代わりに作られることとなった。だが、その時に伊藤が執筆した「ガラモン」のエピソードは、後の「ガメラ2 レギオン襲来」でアップデートされることになったという。
そこで「企画が流れた幻の金子監督版『ウルトラQ』の3つのエピソードはどんなものだったのか?」という観客からの質問を受けた伊藤は、「じんの(ひろあき)君が書いた『マンモスフラワー』と僕が書いた『ガラモン』、そして島田満さんが書いた、怪獣が出てこないファンタジーっぽいものがありました。『マンモスフラワー』がアバンタイトル的な感じで。風で飛んだ花粉が、雨の水で、マンホールの排水溝に渦をまきながら吸い込まれていく。そしてそれが『ウルトラQ』というタイトルになるというオープニングでしたね」と幻の企画について明かすひと幕もあった。
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