不倫小説の題材は“自分の妻”だった…オリビエ・アサイヤス監督「冬時間のパリ」予告完成
2019年10月30日 12:00

[映画.com ニュース] オリビエ・アサイヤス監督の最新作「冬時間のパリ」の予告編と場面写真が、このほど一挙にお披露目された。
エリック・ロメールの「木と市長と文化会館 または七つの偶然」に着想を得たという本作は、冬のパリを舞台に、パリの出版業界ともつれたふた組の夫婦の愛の行方を、知的で洒脱な会話で描いた恋愛映画。是枝裕和監督作「真実」に参加したジュリエット・ビノシュのほか、ギョーム・カネ、バンサン・マケーニュらフランスの名優陣が出演している。
敏腕編集者のアラン(カネ)は、電子書籍ブームが押し寄せる中、なんとか時代に順応しようと奮闘していたところ、作家で友人のレオナール(マケーニュ)から、不倫をテーマにした新作の相談を受ける。アランは題材を古いと感じるが、女優の妻・セレナ(ビノシュ)の意見は正反対。実は、アランは年下のアシスタントと不倫中、セレナもレオナールと秘密の関係を持っていた。
予告編は、不倫相手との情事を小説にしているレオナールが「実は俺浮気してるんだ」と打ち明けたものの、政治家秘書の妻ヴァレリー(ノラ・ハムザウィ)から「知ってる。あなたの本に書いてあるから」と切り返される場面からスタート。やがて、その不倫相手がセレナであることが明かされる。「互いの関係に新たな意義を見出し、受け入れ合う夫婦を語りたいと思った」と語るアサイヤス監督によって、2組の夫婦の関係性がもつれていく様子が“出版業界の今”を絡めて描かれていく。
「冬時間のパリ」は、12月20日からBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。なお、アサイヤス監督は、12月上旬に来日することが決定している。
(C)CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIME
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ