クリント・イーストウッド新作がAFI映画祭でワールドプレミア
2019年10月29日 13:00

[映画.com ニュース]「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」で2度のアカデミー賞監督賞に輝いたクリント・イーストウッド監督の新作「リチャード・ジュエル(原題)」が、AFI Festでワールドプレミアを行うことが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
AFI Festは、米ロサンゼルスにある映画教育機関アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)が主催する映画祭で、賞レースの真っ只中である11月に実施されることから、アカデミー賞狙いの作品が多く上映されることで知られている。このほどプレミア上映が発表された「リチャード・ジュエル(原題)」は、1996年のアトランタ五輪開催中に爆弾を発見したことで人生を大きく狂わされた警備員リチャード・ジュエル氏の実話を描いた作品。不審なリュックサックを発見し、多くの犠牲を未然に防いだジュエル氏は英雄として讃えられるものの、その後、不可解な点があるとして、マスコミからテロ容疑者扱いを受けた。のちに真犯人が捕まり無実が証明されたが、報道によって人生を踏みにじられたジュエル氏は、2007年に44歳の若さで心臓発作により死去している。
監督はイーストウッド、脚本は「キャプテン・フィリップス」のビリー・レイが執筆。当初はジョナ・ヒルとレオナルド・ディカプリオの「ウルフ・ウォール・ストリート」コンビがジョエル氏と弁護士役を演じる予定だったが、2人はプロデューサーに徹し、ジョエル氏を「ブラック・クランズマン」「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、弁護士を「スリー・ビルボード」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したサム・ロックウェルが演じている。
AFI Festは11月14日から21日まで開催され、「リチャード・ジュエル(原題)」は11月20日にお披露目される。全米公開は12月13日で、日本公開は未定。
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