河瀬直美監督、ドキュメンタリー映画界の巨匠と再会し東京五輪映画に決意新た
2019年10月10日 20:38
[映画.com ニュース] 来日中のドキュメンタリー映画監督ニコラ・フィリベールが10月10日、都内で行われた最新作「人生、ただいま修行中」のトークイベントに出席し、10数年来の親交があるという河瀬直美監督と再会。河瀬監督は「来年、(東京)オリンピックの映画を撮るので、ニコラ先生に教えていただき、頑張ります」と決意を新たにした。
河瀬監督の「萌の朱雀」(1997)がカンヌ国際映画祭でカメラドールに輝いた際、フィリベール監督が審査員だった縁から交流がスタートしたそうで、「会えない時間が長かったが、直美さんのようなサポーターが、日本にいるのは心強い」(フィリベール監督)、「今日は日帰りで(笑)、奈良から駆けつけました。長年の友だちだと言っていただき、うれしい」(河瀬監督)と喜び合っていた。
「パリ・ルーヴル美術館の秘密」「ぼくの好きな先生」で知られるフィリベール監督が、パリ郊外にある看護学校で学ぶ生徒たちの150日間を追ったドキュメンタリー。年齢、性別、出身も異なる彼らが、実習の現場で患者と自分に向き合いながら、成長していく。2016年にフィリベール監督自身が救急救命室に運ばれ、一命をとりとめたことが製作のきっかけとなった。
フィリベール監督は「真面目なドキュメンタリーと思うかもしれませんが、彼らの成長と互いにケアし合う精神を描いた、誰にも開かれた作品」とアピール。「わたしにとって、映画作りは、他者と社会、そして自分自身を発見する旅のようなもの。わたしもまさに“修行中”なんです」と話していた。
一方、河瀬監督は「(取材)対象をコントロールしようとせず、まずは関係性を結ぶことを大切しているので、みんな自然と日常通りに会話をしている。普通、カメラが介在すると、それが脅威になって、日常ではなくなってしまう」とフィリベール監督のアプローチを絶賛。この言葉にフィリベール監督は大いにうなずき「僕も直美も意外性や即興性、サプライズを大切にしていると思う。偶然が入り込む余地を残している点も、共通していると思う」と分析していた。
「人生、ただいま修行中」は、11月1日から新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ショウタイムセブン
【阿部寛がヤバすぎる】異常な主人公 VS イカれた爆弾テロ犯…衝撃のラスト6分、狂気の向こう側へ
提供:アスミック・エース
芸能生活50年で“初”体験!
【無料】映画の面白さが何倍にもなる特別番組…貴重な瞬間を見逃すな!(提供:BS10 スターチャンネル)
「アベンジャーズ」と関係するかもしれない“大事件”
【物語のカギは“日本”!?】このマーベル最新作は観るべきか、否か――?
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか?ショッキングな実話
提供:東和ピクチャーズ
次に観るべき“珠玉の衝撃作”
【余命わずかの親友から奇妙なお願い】「私が死ぬとき隣の部屋にいて」――魂に効く“最高傑作”更新
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【涙腺が危ない】切なすぎる物語…さらに脳がバグる映像美×極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー