綾野剛、吉田修一原作「逃亡小説集」映画化熱望! 吉田氏&瀬々敬久監督に直談判
2019年10月8日 19:04

[映画.com ニュース] 吉田修一氏の著作「犯罪小説集」をもとに映画化した「楽園」のイベントが、10月8日に東京・紀伊国屋書店新宿本店で行われ、共演した綾野剛と佐藤浩市がサプライズ登場したほか、原作者の吉田氏、メガホンをとった瀬々敬久監督が出席した。
ある夏の日、青田に囲まれたY字路で少女失踪事件が起こった。未解決のまま12年の月日が経ち、事件直前まで被害者と一緒にいた親友・湯川紡(杉咲花)は事件を引きずっていた。そして再び少女が行方不明となり、町営住宅で暮らす中村豪士(綾野)が容疑者として浮上する。一方、Y字路に続く集落では、養蜂家・田中善次郎(佐藤)が村おこし計画のこじれから、村八分状態にされてしまう。孤立した善次郎は次第に正気を失い、想像を絶する凄惨な事件へと駆り立てられていく。
同店では映画公開を記念したパネル展が開催され、「犯罪小説集」の限定スペシャルカバーブックも発売される。まさに「楽園」が“書店ジャック”をしている状況に、綾野は「映画と書店が連動して、作品を盛り上げていくのは嬉しいです」と喜びを隠せない様子。MCからの「何でも揃っている新宿は“楽園”ということで、新宿本店がイベント会場になりましたが……」という言葉には、綾野は「新宿は楽園ですか? あ、そうですか……。『新宿スワン』の撮影中、危なそうな人に髪の毛を掴まれた覚えがあるので、なかなか激しい街のイメージです(笑)」と異議を唱える。綾野に水を向けられた佐藤も、「新宿は夜に歌舞伎町で撮影すると大変なんですよ。ここでは言えないエピソードもいっぱい」と意味深に言葉を濁していた。
「横道世之介」「怒り」に続き、吉田原作の映画化作品への出演は3回目となる綾野。吉田氏が「圧倒されました。映画を見終わると、いろんな人間の感情が生まれるんですけど、全て奪い取られるような気持ちでした」と絶賛すると、綾野は「めちゃくちゃ嬉しいです。まだまだ吉田ワールドに入っていきたいと思います」と意気込む。そして、「犯罪小説集」に続く「逃亡小説集」(発売中)に話題が及ぶと、綾野は吉田氏と瀬々監督に「やりましょうよ! ぜひやりたいです、何かから逃げたいです(笑)」と前のめりで映画化を熱望していた。
作品の魅力を問われ、佐藤は「何をもって楽園とするか、人が目指す楽園とはどこにあるのか。アイロニカルな意味合いもこめられていると思います。良い意味での後味の悪さを感じてもらえれば」とアピール。「浩市さんより前に話せば良かった」と焦る綾野だったが、「登場人物の中には誰ひとり、心が貧しい人はいなくて、環境が生み出してしまう魔力によるものだと思います。僕たちはそういう人たちに気付いて、抱きしめてあげないといけない。皆さんに、この映画を通して託したい。託した先に何があるのか、僕も注目していきたいと思います」と締めくくっていた。
「楽園」は、10月18日から全国公開。
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