「時計じかけのオレンジ」デジタルリマスター版、「午前十時の映画祭10 - FINAL」で上映
2019年10月1日 17:00
[映画.com ニュース] スタンリー・キューブリック監督作「時計じかけのオレンジ」が、10月4日より「午前十時の映画祭10 - FINAL」の1本として上映されることが決定。「午前十時の映画祭」史上初となるR18+指定作品となっている。
傑作娯楽映画を選び、全国の映画館で1年間にわたって連続上映する「午前十時の映画祭」は、2010年2月からスタート。10回目という節目にしてファイナルとなる今回は、4月5日~20年3月26日の期間で行われ、全27本(外国映画23本、日本映画4本)が上映される。
近未来のロンドンを舞台にした本作は、日々暴力とセックスに明け暮れる不良グループのリーダー・アレックス(マルコム・マクダウェル)が仲間に裏切られて投獄され、攻撃的本能を抑圧する洗脳治療を施されるさまを活写。公開から約50年が経った現在でも、ベートーベンや「雨に唄えば」の名曲で彩られる容赦のない暴力描写、芸術的でポップな世界観は、斬新で強烈だ。
イギリスでは72年の公開後、模倣犯が横行したため、99年まで上映禁止となった「時計じかけのオレンジ」。今回披露されるのは、没後20周年を記念して開催された「スタンリー・キューブリック展」と合わせ、4月にイギリスでリバイバル公開されたデジタルリマスター版となる。
「時計じかけのオレンジ」(デジタルリマスター版)は、全国58劇場で公開。映画祭公式サイト(http://asa10.eiga.com/)の「GROUP A」に含まれる劇場では10月4~17日、「GROUP B」の劇場では10月18~31日に上映される。