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職権乱用、女性問題…スキャンダルまみれの伊元首相描く「LORO 欲望のイタリア」予告編

2019年9月25日 17:00

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画像1(C)2018 INDIGO FILM PATHE FILMS FRANCE 2 CINEMA

[映画.com ニュース] 「グレート・ビューティー 追憶のローマ」「グランドフィナーレ」の名匠、パオロ・ソレンティーノが、スキャンダルにまみれたイタリアの元首相ベルルスコーニをモデルに描いた最新作「LORO 欲望のイタリア」の予告編とポスタービジュアルが公開された。

数々のセックススキャンダルや差別的ジョークで騒動を巻き起こし、政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用は朝飯前、しかし9年にもわたって首相の座につき、国民を熱狂させたベルルスコーニ。2006年、因縁の政敵に敗北し失脚したベルルスコーニは、首相の座に返り咲くときを虎視眈々と狙っていた。「当時のベルルスコーニに蠢いていた“感情”の正体を知りたい欲求に突き動かされた」というソレンティーノが、ひとりの男の勝利への願望、成功への執着、そして愛の挫折を、めくるめく狂乱と絢爛の世界に映し出してゆく157分。イタリアの名優トニ・セルビッロが人間の欲望と権力を手にした主人公を熱演する。

予告編では、「彼が乗ってるわ」「きっと使用人だけで1万人いる」「器が大きくて魅力的な微笑み」など噂され、イタリアでは国民を熱狂させた怪物カリスマだったことが映し出される。しかし続いて、政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用、女性問題といったキーワードが次々と現れ、国民のカリスマは、国民無視の怪物だったという実体が明らかに。始終パワフルな姿を見せるベルルスコーニだが、一方で妻にも自身を理解してもらえない、孤独と哀愁も映し出されている。

LORO 欲望のイタリア」11月15日からBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国公開。

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