神谷明&伊倉一恵、仏実写版「シティーハンター」から痛いほど伝わってきた原作愛
2019年9月20日 10:00

[映画.com ニュース] 「シティーハンター」をフランスで実写映画化した「ニッキー・ラルソン」こと「Nicky Larson et le Parfum de Cupidon」(原題)が、「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」の邦題で11月29日に日本公開される。フランスで168万人を動員した話題作で、その出来ばえは原作者の北条司氏が「このストーリーは原作にも入れたかった」と太鼓判を押すほど。日本語吹き替えは、冴羽リョウ役を山寺宏一、槇村香役を沢城みゆきが担当し、アニメ版オリジナルキャストの神谷明と伊倉一恵はスペシャルゲストとして参加。吹き替えの収録を終えた直後の神谷と伊倉にフランス実写版の率直な感想を聞き、あわせて今年2月に公開され、20年ぶりに役と向き合った「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」で感じたことも語ってもらった。
伊倉:まさに「シティーハンター」の世界でした。事前に映像と台本をいただいて、家で見ながらリハーサルしたのですが、見終わってすぐに神谷さんと北条(司)さんに「すっごい面白かった」とLINEしまして(笑)。
神谷:楽しい作品だったよね。監督・主演のフィリップ・ラショーが、「シティーハンター」を本当に好きでつくっていることが痛いほど伝わってきたのがうれしくて感動しました。冴羽リョウの出で立ちにも驚かされて、あのスーツの上着をまくった衣装をふくめ、実写でもリョウちゃんの基本スタイルが見事にできあがっているんですよね。海坊主、冴子などのキャラクターたちもそっくりで、役者さんもみんなよかったです。香役の女優さん(※エロディ・フォンタン)も昔の香のイメージで、最初は「香かな?」と思いながら見ていましたが、どんどん香(かおり)感が強くなって、最後にはもうなんの違和感もなくなっていました。
伊倉:「シティーハンター」ファンが見れば間違いなく、「あ、これは『シティーハンター』だ」と思えるはずですし、ファン以外の人が見ても楽しい映画になっています。格好いいシーンと間抜けなシーンが見事に組み合わさっていて、思わず吹き出してしまうところも沢山ありました。
神谷:最初はリョウ役でオファーをいただいたのですが、アニメと実写は違いますし、今回はリョウではあるけれども「自分の役ではない」と思い、辞退させていただきました。ただ、作品が面白いですから何かお手伝いをさせてほしいとお願いしたところ素敵な名前のキャラクターをご提案してくださって、聞いた瞬間、「面白いですね!」と(笑)。もうひとり面白いキャラクターがいたので、計2役やらせていただくことになり、収録ではキャラクターが許される範囲でちょっと遊ばせていただきました。
伊倉:私は今回いただいた役を、香の匂いを一切させないような役になれたらいいなと思いながら臨みました。マネージャーとも、つくりこんだ声にしたほうがいいかなという話をして、収録でもディレクターさんが同じことを言ってくださいましたので、私も楽しみながら収録することができました。
神谷:見ていただくと、「神谷、遊んでいるな」と分かってもらえると思います(笑)。
神谷:20年ぶりに復活すると聞いて、まずうれしかったです。ただ、それだけの時間が空いていますから実際にオンエア当時のイメージで演じられるだろうかとの不安もありました。オファーをいただいてから、脚本を初期の頃から拝見していたのですが、第3稿ぐらいを読んだときに「あ、これなら大丈夫」と思えて、自分のなかで作品的な手ごたえを強く感じました。と同時に、それに負けない声で臨まなければと1年間準備をし、自分のもてるすべてを注ぎ込むことができたので、個人的にはよかったなと思っています。
公開後は、自分が想像していた以上にたくさんの方々に見ていただけて、支持もいただけました。これには本当に驚きましたし、今更ながら「シティーハンター」の力を実感しました。この作品に携わらせていただいて、本当によかったです。
伊倉:私もうれしかった反面、アフレコはすごく怖かったです。「シティーハンター」の続編にあたる「エンジェル・ハート」という作品で、香ではあるけれど、「シティーハンター」の香とはまったく違った役を演じていましたが、最初は「はたしてできるかな」という不安がありました。順調に年をとっていますから(笑)。
年をとると、体の中で急にいろいろなことがおこることを何年か前に経験しまして、救急車で運ばれてひょっとしたらこのまま……などと感じた出来事もありました。そんなこともあり、「新宿プライベート・アイズ」のお話をいただいたときには、まず収録がいつかを聞いて、それがけっこう先だと分かってからは、自分がそのときにどうなっているだろうという漠然とした不安もありました。

伊倉:肉体がまったく変わっていますからね。香を演じていた頃から何十年もたった肉体をきちんと操れるだろうかとの不安があって、しっかりとトレーニングをしなければと思いました。
神谷:僕も最初は不安を感じていたものですから、今のような話を伊倉ちゃんから聞いて、「あ、同じなんだ」となんだかホッとしたのを覚えています。オファーを受けてから実際に声をだすまでかなりのタイムラグがあって、僕は「早く録りたい」と思っていました。
伊倉:ファンの皆さんの声は、本当にありがたかったです。「変わらずにやってもらえてありがとう」と言われたことには、素直に「ありがとう」と言いたいですし、自分自身としても「やれてよかった」と思いました。
神谷:最初にお話ししたとおり、僕が個人的な事情でリョウ役をお断りしたあと、山ちゃんにオファーがいっている話は聞いていました。その後、「新宿プライベート・アイズ」の打ち上げのときに、山ちゃんと直接その話をしたんです。そのとき、彼はちょっと迷っているというか、僕に遠慮しているように感じたので、僕から「山ちゃんしかいないから、やってよ」と言いました。続けて「やりたくないの?」と聞いたら、「いや、そんなことはありません!」と(笑)。それならぜひ、とあらためて僕のほうからお願いしたんです。山ちゃんは、立派にリョウを演じてくれると思います。
伊倉:山寺君も沢城さんも間違いない感じですよね。おふたりに任せれば安心だと思います。
神谷:監督・主演のフィリップ・ラショーと同じように、山ちゃんも「シティーハンター」が大好きなので、もう安心してお任せできます。彼の吹き替えをいろいろ見させてもらっていますが、あれほど自在にキャラクターを操れる人は吹き替えの長い歴史を振り返ってもなかなかいない、素晴らしい俳優さんだと思います。彼がジーニー、僕がイアーゴ役を担当した「アラジン」では、映画・テレビシリーズあわせて100本以上ご一緒していますが、それはもう見事でしたから。
伊倉:山寺君は養成所時代から知っていて、当時から「すごい新人が入ってきた!」と噂になっていました。役者としてすごいだけでなく、性格がまたいいんですよ。謙虚で努力家だし、場を和ませたり、まわりで落ち込んでいる人がいたら励ましてくれたりもして。彼は歌がべらぼうに上手いので、何度か飲みにいって私の大好きな玉置浩二の歌をいい声で歌ってくれて、それを聴きながらぼろぼろ泣いたことがあります(笑)。
神谷:リョウも香も、とても魅力的でやりがいのあるキャラクターですから、おふたりがやれば、それぞれの“リョウと香”ができてくると思います。それが今から楽しみです。
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