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【パリ発コラム】「シティーハンター」実写版がフランスで公開 2週間で動員100万人超

2019年3月2日 12:00

仏版シティハンター「ニッキー・ラルソン」 ビジュアル「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」

仏版シティハンター「ニッキー・ラルソン」
ビジュアル
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[映画.com ニュース] 北条司氏の人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写化した新作「ニッキー・ラルソン」が、漫画、アニメファンに大きな話題を呼んでいる。一般的に日本の漫画はフランスで幅広いファンを獲得しているが、「シティーハンター」は日本のアニメ版が1990年代に放送されており、当時から熱狂的なファンが多かったとか。今回、監督・主演を務めた80年生まれの人気コメディアン、フィリップ・ラショー(「世界の果てまでヒャッハー!」)もそのひとり。ラショーは、プロットと企画書、手紙を北条氏の事務所に送付、そのプロットを北条氏が気に入り、その後、出来上がった脚本を携えてラショーが来日し、映画化の許諾を得たそうだ。

映画は2月6日に公開され、2週間で既に観客動員100万人を突破している。人気の理由は、下ネタも含め原作にできるだけ忠実であること、コメディとアクションの融合といった要素にあるようだ。また「ギャグの連発がとんでもなくおかしい」「コメディセンスのあるラショーがいい」「かつてのジャッキー・チェン版より原作の味が出ている」という声が聞かれた。ラショー自身も、「まずは原作に極力忠実であること。その上で、ニッキー・ラルソンの世界観と自分のユーモアを融合させた、アクションコメディを作ることを心がけた。それにいま映画化するにあたり、たとえば『キングスマン』のような現代的なアクションコメディを参考にした」と語っている。

実際作品を見ると、原作の「常に頭の中がエロな妄想で一杯」という主人公のイメージそのままに、かなり大人向けだ。ギャグも下ネタ関係が多く(パメラ・アンダーソンも久々の登場)、そのあたりはさすがフランス映画というところか。ちなみにわたしが劇場で見たときの客層は、20代から30代の大人が中心。年齢制限はないので、中には家族連れの姿も見られたが、さすがに小学生にはいささか刺激が強いのではという気もした。

もっとも、脇役陣には意外に渋い俳優たちが集まっているのに驚かされる。演劇出身のディディエ・ブルドン(「花咲ける騎士道」)、「コーラス」などのベテラン、ジェラール・ジュニョ、そしてラルソンのパートナー、トニー役に、アラン・ドロンの再来と言われる「黒いスーツを着た男」のラファエル・ペルソナ。

現地のメディアのインタビューに応じた北条氏は、「『世界の果てまでヒャッハー!』を見て、この人が(『ニッキー・ラルソン』を)撮るといったいどうなるのだろうと楽しみでした。不安もありましたが、シナリオを読んで安堵した。楽しいですから、期待してください」と語っている。

フランスのメディアの評価は、カイエ・デュ・シネマ誌やリベラシオン紙といった、この手の作品が苦手な映画通系からは黙殺されているものの、大衆的な媒体の評価は悪くない。週刊誌のテレラマは、「アクションシーンのクオリティとラブストーリーの純粋さが強み」と評している。果たして一般的にどこまで広がるか、今後の数字を見守りたい。(佐藤久理子)

(映画.com速報)

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