ベネチア金獅子賞「ジョーカー」監督が裏側を激白!「恐れを知らない役者が必要だった」
2019年9月12日 18:30

[映画.com ニュース] DCコミックス「バットマン」シリーズに登場する悪役の誕生秘話を描き、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた「ジョーカー」。「ハングオーバー!」シリーズなどで知られ、本作の監督・脚本を務めたトッド・フィリップスが、キャスティングや撮影の裏側について語った。
本作は、孤独だが心優しい男アーサーが、悪のカリスマ・ジョーカーへと変貌していくさまを描く。ジャック・ニコルソン(「バットマン」)、故ヒース・レジャーさん(「ダークナイト」)、ジャレッド・レト(「スーサイド・スクワッド」)といった名優が演じてきた“巨悪”ジョーカー。本作では、ジョーカーとなるアーサーをホアキン・フェニックスが演じ、ロバート・デ・ニーロらが共演している。
フィリップス監督は、2016年に本作の企画を売り込み始めたという。「スタジオ側は『狂っている』と言ったよ(笑)。でも、僕は『とりあえず脚本を書きます』と言ったんだ。それで、僕とスコット・シルバーは一緒に脚本を書き上げて、1年後にそれを見せた。見事ゴーサインをもらってからは、全部自由だったよ。信じられないくらいにね」。
ジョーカーとなるアーサー役には、当初からフェニックスをイメージして書いていたそう。「ジョーカーを演じたジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レトは、みんな恐れを知らない役者。僕らにも、恐れを知らない役者が必要。そう思った時、浮かんだのがホアキンだった。ホアキンは、中途半端なところでとどまったりしない。そんな彼が全力でジョーカーを演じたら、どうなるだろうか。僕らはそう考えたんだよ。過去に優れた人たちが演じた役に立ち向かうことのプレッシャーについては、ホアキン本人に聞いてもらいたい。でも、かなりの重荷だったはずだよ」。
さらに、大物コメディアンを演じたデ・ニーロについて「僕は、ずっと尊敬してきたんだ。彼に会った時にはっきりと、『本作が、あなたの映画に影響を受けていないと言えば、それは嘘になる』と話した。そして、僕がずっと大好きな映画『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』の話もしたんだ」と興奮気味に振り返る。「デ・ニーロとホアキンが一緒の9分のシーンを撮影するのは、信じられない体験だった。監督として、自分のヒーローに会い、一緒に仕事をするのは最高に緊張する」と、数多くの俳優と撮影してきたフィリップス監督も緊張したほどのシーンに仕上がったことを明かした。
「ジョーカー」は10月4日から日米同時公開。
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