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2カ月で33キロ増量!一ノ瀬ワタル「宮本から君へ」で悪漢を怪演

2019年9月11日 14:00

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映画の新キャラクター、拓馬を怪演
映画の新キャラクター、拓馬を怪演
(C)2019「宮本から君へ」製作委員会

[映画.com ニュース] 新井英樹氏の名作漫画を映画化した「宮本から君へ」。主人公・宮本浩を演じた池松壮亮、ヒロイン・中野靖子を演じた蒼井優にも負けない熱量で本作に挑んだ俳優がいる。宮本が立ち向かう怪物・真淵拓馬を演じた一ノ瀬ワタルだ。

本作は、「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也監督がドラマ版に続きメガホンをとり、文具メーカーで働く宮本(池松)とヒロイン・中野靖子(蒼井)が、究極の愛の試練を克服していく姿を追う。

一ノ瀬は、格闘家として現役時代に出演した「クローズZERO II」で三池崇史監督に見いだされ、俳優の道へ。「新宿スワン」では撮影中に園子温監督の目にとまり、当初よりも出演シーンが増やされたという。その後、体格を生かし「キングダム」や「HiGH&LOW」シリーズなどに出演してきた。

拓馬役にはオーディションで抜てきされ、真利子監督と「体重を110キロに増やす」という約束をした一ノ瀬は、2カ月で33キロも増量。ラガーマンの拓馬にふさわしい筋肉をつけるために筋トレも欠かさず、“怪物”の身体を作り上げた。自身のTwitterでは80キロから113キロまで増加させた経過写真を掲載し、反響を呼んでいた。

本作について、一ノ瀬は「先輩の桐谷健太さんから原作を薦められたんです。決してきれいではない人間の熱さに心打たれました。その直後に拓馬役のオーディションの話がきたので、これは絶対に俺がやるんだという確信があったんです」と、運命を感じていたそう。並々ならぬ思いで挑み、「この作品を撮り終わったら、死んでも良いと覚悟して挑んだ作品です。ありったけの魂を込めました」と語っている。

真利子監督は、一ノ瀬を抜てきした理由について「身体だけではなくその性格と、拓馬を演じるにふさわしい経験をしていたこと。この経験がある方は滅多にいないですが、彼は格闘家時代にその経験があって痛みを知っていた」と明かし、「最大の難関となる役を、原作とも一味違う現代の拓馬としてやり切ってくれました」と称賛を送る。拓馬と同様の“経験”は、劇中の決闘シーンで宮本から受けるとある攻撃であり、一ノ瀬だからこそリアリティのある演技になっている。

宮本から君へ」は9月27日から全国公開。R15+指定。

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