セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」、タランティーノのコメント入り予告編
2019年8月15日 12:00

[映画.com ニュース] マカロニ・ウエスタンで知られるイタリアの巨匠セルジオ・レオーネが1968年に手がけた作品で、日本では当時「ウエスタン」の邦題で短縮版が公開された、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」の2時間45分のオリジナル版が9月27日から公開される。このほど、50年前に作られたアメリカ版予告編を再編集し、本作を愛するクエンティン・タランティーノのコメントを加えた予告編がお披露目された。
巨匠レオーネが、「荒野の用心棒」など前3部作とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作。若き日のベルナルド・ベルトルッチとダリオ・アルジェントを共同原案に抜擢し、ルキノ・ビスコンティ監督「山猫」を下敷きに、主人公ジル(クラウディア・カルディナーレ)の目を通し、移り変わる時代と共に滅びゆくガンマンたちの落日を、重厚壮麗なバロック的演出を駆使して描く。
世界公開から50年を迎えた2019年5月、マカロニウエスタンとセルジオ・レオーネ研究の世界的権威として知られ、ロンドン王立美術大学学長で批評家のサー・クリストファー・フレイリングは、数十年間に及ぶ研究の総決算として、生前のレオーネのインタビューをはじめ、スタッフ、キャストの証言、カルロ・シーミ美術監督の手によるセット・デザインや衣装デザイン画、撮影日誌など「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」のすべてを網羅した著書「ONCE UPON A TIME IN THE WEST:SHOOTING A MASTERPIECE」を発表。
最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で本作のタイトルを引用したタランティーノが、“セルジオ・レオーネこそイタリア映画界で最も偉大な映画監督であり、フィルム・スタイリストでありストーリーテラーである”と語り、“この映画(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』)を見て映画監督になろうと思った”とこの本へ12ページにも及ぶ序文を綴っている。
大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジルは、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」は、9月27日から、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかで全国順次公開。
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