モノクロ映像を美しい音楽が彩る「COLD WAR」 監督インタビュー&カラーのメイキング入手
2019年6月20日 14:00
[映画.com ニュース] 第91回アカデミー賞の監督賞、撮影賞、外国語映画賞にノミネートされた「COLD WAR あの歌、2つの心」の特別映像を、映画.comが独占入手した。前作「イーダ」で第87回アカデミー賞の外国語映画賞を獲得した、ポーランドのパベウ・パブリコフスキ監督へのインタビューとともに、本編ではモノクロとなっている場面が、鮮やかなカラーで映し出されているメイキングがおさめられている。
第71回カンヌ国際映画祭の監督賞に輝いた本作。第31回ヨーロッパ映画賞で最優秀作品賞を含む5部門を受賞したほか、米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞やニューヨーク批評家協会賞で最優秀外国語映画賞を獲得した。モノクロ映像と美しい音楽にのせ、冷戦に引き裂かれた、ピアニストのビクトルと歌手志望のズーラの切ないラブストーリーを描き出す。
本編映像の冒頭では、「イーダ」でもタッグを組んだパブリコフスキ監督と撮影監督ウカシュ・ジャルのやりとりを活写。「僕と彼は心が通じ合ってるんだよ」と全幅の信頼を寄せるパブリコフスキ監督は、「僕たちは彫刻を作るように映画を撮る。まず大まかな舞台を用意し、足したり削ったりして完成させていく」と製作の裏側を紐解いている。
“言葉で語られないもの全て”が音楽を通して表現されている本作。映像には、2005年のモスクワ国際ジャズピアノ大会で最優秀賞を受賞したポーランドのピアニスト、マルチン・マセツキが、劇中でビクトルが奏でるピアノ曲を代わりに演奏し、背後でビクトル役のトマシュ・コットが優雅にエア・ピアノを披露している様子が切り取られている。パブリコフスキ監督は、時代やテーマに合わせ、ポーランド民謡の編曲も担当したマセツキを「彼のおかげで音楽的に完璧なビクトル像が出来上がった」と絶賛している。
パブリコフスキ監督は、「日本の観客がこの作品と一緒に旅に出てくれることを願っているし、何も考えずに没入して、見てもらいたいと思っている。そして、旅が終わった時には“旅が始まった所”とは違った場所に行ってもらえたらな」と胸中を明かす。「愛について自分なりに反芻してもらえればなとも思いますし、人生の複雑さや美しさを映画を通して体験してほしい。やっぱり人間ってそれが信仰であれ、愛であれ、仕事であれ『(自分を)越えていってくれるもの』を必要としていると思う。アートももちろんそういうものの一つなので、この作品も日本の方々の心の琴線に触れる作品になれば嬉しいです」とメッセージを残している。
「COLD WAR あの歌、2つの心」は、6月28日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。
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