藤原竜也、「Diner」の豪華な“殺し屋”たちに「僕と玉城ティナ以外は全員イカれた役」
2019年6月6日 21:23
[映画.com ニュース] 藤原竜也が主演する異色サスペンス「Diner ダイナー」のジャパンプレミアが6月6日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、藤原とともに共演の玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、金子ノブアキ、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二、メガホンをとった蜷川実花監督が登壇した。
藤原は、師匠ともいえる故蜷川幸雄さんの愛娘である蜷川監督とのタッグについて、「実花さんから『竜也やろう』って言われたら、断る理由は何ひとつ見つからない。感慨深いというか、妙な縁を感じるというか、非常に僕の人生にとって貴重な時間を過ごさせて頂きました」と振り返る。蜷川監督も「竜也と一緒にできたのが大きなこと。一緒にできて嬉しかったです、ありがとう」と感謝を伝え、強い信頼関係をにじませた。
平山夢明氏の小説「ダイナー」(ポプラ社刊)を実写映画化。ほんの出来心で怪しいバイトに手を出し、一瞬で普通の生活から転落したカナコ(玉城)。ある日、ウェイトレスとして売られたダイナーで、元殺し屋の天才シェフ・ボンベロ(藤原)と出会う。「ここは殺し屋専用のダイナーだ。皿の置き方一つで消されることもある」というボンベロの言葉通り、カナコは凶悪な殺し屋たちが次々と現れる極限状態の日常に放り込まれてしまう。
藤原も驚いたという豪華キャスト陣が集結した本作。蜷川監督は「豪華さをしっかりエンタテインメントに変えて、最後にメッセージを残せるように心がけました。皆が圧倒的に面白かったので、次々と新しい殺し屋がクランクインして、やりたい放題やり散らかして帰っていく。私と竜也とティナの3人は、受けるのに必死でした」と笑顔を浮かべる。印象的なエピソードを問われ、「竜也さんの殺陣が早くて見えなくなったことがあったんですよ。『竜也様を失った』って思いました」(真矢)、「藤原さんが子役の子とゲームで対戦していて。いきなり『よっしゃー!』って喜んでいた姿がすごい印象的」と藤原に証言が集まる。「やめてくださいよ(笑)! そんな喜んでないよ!」と照れた藤原を、本郷は「命をかけたゲームくらい喜んでました(笑)」と嬉しそうにいじっていた。
この日は登壇陣が、自分が思う「1番ぶっ飛んでいる人」を発表するコーナーも。窪田&本郷は武田を指名し、「何て言うんですかね……、エロい。美がすごい」(窪田)、「武田さんの役はセクハラをしているか、筋肉を見せつけているか、イタリア語を叫んでいるか」(本郷)と語る。武田は「俺の役づくりを要約するなよ!」と訴えながら、「劇中でも早めにジャケット脱いでて、気付いたら脱いでるんですよ。蜷川監督は(出演するNHKのテレビ番組)『みんなで筋肉体操』よりも前に私の筋肉に注目してくださった」と満足げだった。最後は藤原が「僕とティナ以外は全員イカれた人たちで、僕ら2人が1番まともなんじゃないかという映画です。僕は料理を作ってるだけなんで」とひょうひょうとまとめ、笑いを誘っていた。
「Diner ダイナー」は、7月5日から公開。
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