「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督、重圧で大スランプに? 最新作が10月18日公開へ
2019年5月16日 19:00
[映画.com ニュース] 「カメラを止めるな!」で社会現象を巻き起こした上田慎一郎監督の最新作が、「スペシャルアクターズ」のタイトルで5月14日にクランクインを迎えた。同31日にクランクアップ、10月18日に公開を予定しており、上田監督は「『カメラを止めるな!』に続く監督作……。企画開発を始めたころ、正直、想像以上のプレッシャーに襲われ、一時期、大スランプに陥りました。しかし、仲間に助けられながら、その暗黒期を乗り越え、なんとかクランクインまでたどり着くことができました。今は心底、この映画を信じています」とコメントを寄せている。
「作家主義」「俳優発掘」を掲げる松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第7弾として製作。2018年の日本映画界を代表する存在となった上田監督が長年温めてきた企画をもとに、編集・脚本も兼ね物語を紡いでいく。キャストはプロ・アマ問わず公募し、書類選考を経て1500人のオーディションを実施。選ばれた15人のパーソナリティを吟味し、上田監督がオリジナル脚本を執筆した。
物語の詳細は不明だが、上田監督は「このタイトルとロゴから妄想を膨らませてお待ちください。本作も自分の『好き』や『最高』がギッシリ詰まった映画になることは間違いありません」と期待を煽る。そして「今の自分にしか撮れないもの。このキャスト、スタッフでしか撮れないもの。二度とは掴めない『奇跡』を拾い集めて、最高の娯楽映画を創ります。お楽しみに!」と呼びかけている。
また企画の深田誠剛氏は、「上田監督のことを知れば知るほど、映画を作ることを運命づけられた人だと感じます。映画への深い愛情や並外れた才能、チャーミングな人柄や優れたリーダーシップは、若くしてハリウッドの救世主となったスピルバーグに近いかもしれません。まさに映画の申し子です」と褒めちぎる。上田監督の“笑い”に対するこだわりに「『カメ止め』では観客の笑い声で劇場が揺れるという体験を何10年ぶりにしましたが、そんなことのできる監督はほかにいないし、『スペシャルアクターズ』もそういう映画になると信じています」と言及し、「また、この作品の出演者はオーディションで選ばれた無名の役者たちですが、彼らが個性豊かで素晴らしいのです。上田監督の卓越した演出で輝く彼らを見てほしいですし、この映画でスポットが当たってほしいと願っています」と思いをこめた。
なお出演者は、大澤数人、河野宏紀、富士たくや、北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ、仁後亜由美、淡梨、三月達也、櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈、津上理奈、小川未祐、原野拓巳が名を連ねている。