オバマ夫妻のNetflixオリジナルコンテンツの詳細が明らかに
2019年5月13日 11:00

[映画.com ニュース] バラク・オバマ前米大統領とミシェル・オバマ夫人がNetflixと組んで手がけるオリジナルコンテンツの詳細が明らかになった。米Wrapが報じている。
オバマ夫妻は2018年5月、映画やドラマ、ドキュメンタリー番組などのオリジナルコンテンツを制作するため、制作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ(HGP)を立ち上げ、Netflixと複数年契約を締結。大統領退任後も絶大な支持を集める夫妻が、どのようなコンテンツを引っさげエンタメ界に本格進出を果たすのか、大きな注目を集めていた。
今回第1弾ラインナップとして発表されたのは、劇映画からドキュメンタリー映画、ドラマシリーズからドキュメンタリーシリーズまで、多様なジャンルの7作品。オバマ前大統領はラインナップ発表に際し、「ハイヤー・グラウンドが目指すのは、ストーリーテリングの力を借りて、より多くの人々に大切なメッセージを届けること。人種や経済格差、民主主義や人権といった様々な問題をテーマに、見る人たちみんなを楽しませるだけでなく啓蒙し、元気づけ、結びつけてくれるに違いない素晴らしい作品がそろったことに、心から興奮しています」と語っている。
ラインナップのトップを切るのは、脱工業化で衰退した米オハイオの片田舎に単身乗り込み、地元のアメリカ人労働者2000人を雇用して、閉鎖されたGM(ゼネラルモーターズ)の工場を再建すべく奮闘する中国人大富豪を追ったドキュメンタリー映画「American Factory(原題)」。ドキュメンタリー畑のベテラン、スティーブン・ボグナーとジュリア・ライヒェルトが共同でメガホンをとり、第35回サンダンス映画祭のUSドキュメンタリー部門監督賞に輝いた注目作だ。さらに、「マネーボール」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の原作者として知られるベストセラー作家、マイケル・ルイスの新刊「The Fifth Risk: Undoing Democracy(原題)」をベースにしたノンフィクション・シリーズ「Fifth Risk(原題)」も目玉のひとつだ。
このほかにも、第2次世界大戦直後の米ニューヨークを舞台に、差別や偏見と戦いながらファッション業界で働く女性たちを描くドラマシリーズ「Bloom(原題)」、その死がお悔やみ欄で取り上げられることのなかった偉大な人物を紹介する、米ニューヨーク・タイムズ紙の同名コラムを映像化したアンソロジーシリーズ「Overlooked(原題)」、デビッド・W・ブライトによるピューリッツァー賞受賞の伝記本を長編映画化する「Frederick Douglass: Prophet of Freedom(原題)」など、興味深いコンテンツがずらりと並ぶ。
いずれも配信日は現時点で未定だが、この先順次コンテンツを追加していく予定とのことだ。
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