「アベンジャーズ エンドゲーム」タイトルの真意&伏線を監督兄弟が解説!
2019年4月30日 12:00

[映画.com ニュース] 過去3作品が全て世界歴代興収10位内にランクインする偉業を達成した「アベンジャーズ」シリーズが、ついに完結する。タイトル「アベンジャーズ エンドゲーム」(公開中)に込めた思いをはじめ、前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」との違いを、プロモーションのために訪韓したアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督が語った。
「前作の衝撃的なエンディングは、ファンの皆さんにとって受け止めるのが難しかったはず。それはわたしたちも十分承知していたが、とても意義ある結末だったと思う」と語るアンソニー監督。同時に「皆さんのリアクションの大きさに驚いたし、ヒーローたちにこれほど感情移入してくれていたんだと思うと感動もした」と振り返る。
人類の半分が消失してしまった非常事態を前に、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーら生き残ったアベンジャーズの面々は、いかに前を向くのか。ジョー監督は「タイトルになっている“エンドゲーム”は、過去にトニー・スタークやドクター・ストレンジも口にしていた言葉」だと説明し、「宿命は変えられるのか? そして、ヒーローであるがゆえの代償とは? まさに彼らの宿命と決着を象徴している」と意味深に語る。
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の撮影終了後、わずか2週間のインターバルで撮影が始まったという「アベンジャーズ エンドゲーム」。両作品は単なるパート1~2ではなく、「差別化は強く意識したし、実際、物語のトーンも視点も異なっている」(ジョー監督)。ロバート・ダウニー・Jr.ら大物スターが勢ぞろいするため「彼らのスケジュールを押さえるため、一気に撮る必要もあった」(アンソニー監督)そうだ。
ちなみに本作の“結末”は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」の頃から構想が始まり、前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の撮影開始時には、「完全に決定していた。最高のストーリーテリングを進めるためには、絶対にそうあるべきだった」(ジョー監督)のだとか。
2008年公開の「アイアンマン」に始まり、計22作品で壮大な戦いのサーガを紡ぐという映画史に例を見ない試みを完遂したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。その立役者でもあったルッソ兄弟にとっても、ひとつの“終わり”が近づいている。アンソニー監督は「確かにとても困難な任務だった。もちろん、ネタバレは避けますが、MCUの礎を築いた初期メンバーに焦点を当て、“終わり”に導く手助けをしてもらった」と感無量の面持ち。ルッソ監督は「個人主義が広まる現代、アベンジャーズは手を取り合って困難を克服しようとする、コミュニティと多様性の象徴だ」とMCUに秘められた社会的な意義を指摘している。

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