SKY-HI「ブラック・クランズマン」を猛プッシュ!「“敷居が低くて奥が深い作品”の究極系」
2019年4月3日 16:00

[映画.com ニュース] ラッパーのSKY-HIが4月2日、東京・TOHOシネマズ シャンテで行われた「ブラック・クランズマン」(公開中)のスペシャルトークショーに出席。ステージに登場すると、MCを務めた丸屋九兵衛氏(原作本翻訳監修を担当)と熱い抱擁を交し「宇多丸さんのおかげでラッパーは映画に詳しいと思っている人も多いと思うんですけど、僕はそんなことないんです。この映画を見て、これは面白いと思ったし、今日は先輩の丸屋さんもいらっしゃるので、丸屋さんのお話を聞いて学びたいポイントもあるので楽しみにしていました」と語っていた。
1979年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査した実話ををつづったノンフィクション小説を、スパイク・リー監督が映画化。ジョン・デビッド・ワシントンがKKKと電話でやり取りする黒人刑事ロン・ストールワース、アダム・ドライバーがKKKと実際に接触する白人刑事フリップ・ジマーマンを演じている。
SKY-HIは「映画の中で皮肉を込めて現代とリンクさせようとしてるのが、スパイク・リーらしい」「ラストシーンは強烈!」と本作を絶賛。「この映画は“敷居が低くて奥が深い作品”の究極系かな。スパイク・リーの最高傑作だと思います。そしてアメリカ現代の社会を描いているのももちろんだけど、72年のアメリカ社会を描きながら、現代のアメリカ社会を描き、それはこの時代を生きる我々にも自分ごとのように刺さるところがある、そんな映画です」と分析していた。
さらに、第91回アカデミー賞脚色賞を受賞したことについて「スパイク・リーって、アカデミー賞のような、そういう権威に認められることにはあまり興味がないのかなと思ってたんですけど、受賞した瞬間すごく喜んでいましたよね。あれは意外でした」と述懐。「アカデミー賞受けする作風を無視して媚びずにやってきての受賞で、すごく熱いものを感じました」と話すと、話題は“実話との違い”へ。「原作との大きな違いは時代設定。映画では1972年ですが、実際にはロン・ストールワースが警察官になったのが72年、クワメ・トゥーレの集会に潜入したのが75年、KKKに潜入したのが78年末頃」「実際には電話じゃなくてKKKに手紙を送っています」と丸屋氏が明かしていた。
ハリウッドにおける“ブラックムービー”の潮流について話が及ぶと「作品のクオリティもそうですけど、権威が無視できない存在になってきましたよね。スパイク・リーなんてその象徴なんじゃないですか。スパイク・リーの主張は僕も物を作る人間としてすごくかっこいいなと思います」と思いの丈を述べたSKY-HIは、リー監督作品のなかでは「『ドゥ・ザ・ライト・シング』が好き」と告白。丸屋氏から「『ドゥ・ザ・ライト・シング』と『ブラック・クランズマン』だったらどっちが好き?」と問われると、悩みつつも「今、人に勧めるなら『ブラック・クランズマン』」と答えていた。
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