香取慎吾主演作「凪待ち」に西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー!
2019年4月3日 12:00
本作は「喪失と再生」をテーマに掲げた重厚な人間ドラマ。主演の香取が扮するのは、パートナーの女性・亜弓とその娘・美波(恒松祐里)とともに宮城県石巻市で再出発しようとする男・郁男。平穏に見えた3人の暮らしが、小さな綻びが積み重なることによって、やがて取り返しのつかない事態を招いてしまう。
郁夫の恋人・亜弓に扮した西田は「白石監督の『凶悪』がとても好きだったので今回ご一緒出来たことが本当に嬉しかったです。香取さんとご一緒出来たことも」と念願が叶った様子。撮影現場の香取について「なんというか…そこにいるだけで何か凄いんですよね。エネルギーとかパワーみたいなものをたくさん頂いた気がします」と語っている。亜弓の父・勝美役の吉澤は「稀有。この私の役の事です。表現する者として、その人生の質量が問われる様な役でした。私は役者である事を三度辞めて、三度復活した者ですが、この様な役に出会えるとは思ってもみませんでした。続ける事が大事なんだとよく云いますが、あれって本当なんですね。お蔭様で時分の花、咲かす事が出来ました」と充実の日々となったようだ。
亜弓の元亭主・村上を演じた音尾は「尊敬する白石和彌監督と、僕のスーパースター香取慎吾さんの新たなタッグが実現したことに感謝しています」と胸中を吐露。「香取さんは石巻で撮る白石監督の世界に完全に溶け合っていた。凪の海が荒れていくように、心がざわざわと興奮しています。派手ではありませんが、1カットごとに丁寧に精魂込めて、スタッフ・キャストが作り上げた映画を楽しんでいただければ幸いです。誰かの生きる希望になれますように」とメッセージを込めた。
郁夫を気に掛ける製氷工場の社員・小野寺役のリリーは「僕はゆっくりしていたスケジュールで石巻を満喫させていただき町の人にも良くしていただいて、白石さんの撮影、相変わらず好きでした。慎吾ちゃんと共演できてよかった。すごく彼が色っぽかった。やりやすかったです」と述懐。そして「慎吾ちゃんの体から出てきてる熱量、雰囲気がすごい! 監督と飲みながら話してすごくいい映画になりそうだ、というお話をしていました。今の慎吾ちゃんじゃなきゃできない、白石さんの中で傑作ができた。台本読んだ時の静かなオフビートなもの、人間の中の思いというようなものうごめいている。純文学的なものもぜひ皆さんご覧ください」とコメントを寄せている。
「凪待ち」は、6月から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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