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東京国際映画祭ジェムストーン受賞作 17歳の少女を描く“泡沫青春ダイアリー”6月公開

2019年4月2日 09:00

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こんな青春じゃ終われない。
こんな青春じゃ終われない。
(C)CORPORATION ACPAV INC. 2018

[映画.com ニュース]第31回東京国際映画祭で「東京ジェムストーン賞」を受賞した映画「蛍はいなくなった(原題)」が、「さよなら、退屈なレオニー」の邦題で6月15日に公開することがわかった。やりたいことや居場所が見つからない17歳の少女レオニーが過ごすひと夏をみずみずしく描き、カナダの第43回トロント国際映画祭で「最優秀カナダ長編映画賞」に輝いた。

思春期のきらめきと痛みがよみがえる“泡沫(うたかた)青春ダイアリー”。カナダ・ケベックの海辺の街で暮らすレオニー(トレンブレイ)は、高校卒業を1カ月後に控えていた。退屈な街を飛び出したいが、自分が何をしたいか分からない。さらに口うるさい母親の再婚相手のことも気に入らない。ある日、レオニーは街のダイナーで年上のミュージシャン・スティーブと出会う。どこか街になじまない雰囲気をまとうスティーブに興味を持ったレオニーは、ギターを教わることに。口論が絶えない家庭、どこか現実感のない学校生活、黙々とこなす野球場のアルバイト、暇つぶしで始めたギター……。単調な毎日を送りながらも、レオニーの中で少しずつ何かが変わり始めていた。

主演を務めたトレンブレイは、輝きを放った若手キャストを選出する「東京ジェムストーン賞」を受賞したほか、第40回トロント国際映画祭で「未来を担うひとり」に選ばれたカナダの若手注目株。前作「The Dismantling」で第66回カンヌ国際映画祭批評家週間の優秀な脚本におくられる「SACD賞」や、第38回トロント国際映画祭の「国際映画批評家連盟賞」を獲得した新鋭セバスチャン・ピロット監督がメガホンをとり、カナダの人気バンド「アーケイド・ファイア」「RUSH」の楽曲が彩る青春の物語を紡いだ。

あわせてお披露目されたポスターには、サングラスをかけてビーチチェアに寝そべるレオニーの姿を活写。「こんな青春じゃ終われない」「いつもイライラして、どこかフワフワしてた。まぶしくてじれったい何もない毎日。17歳の夏が過ぎていく――」という言葉が、退屈だが輝きに満ちたレオニーの夏を予感させる。

さよなら、退屈なレオニー」は、6月15日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。

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