佐野勇斗が感極まり涙の歌唱…「小さな恋のうた」メイキングで映し出されたバンドの絆
2019年3月22日 17:00
[映画.com ニュース]人気バンド「MONGOL800」による楽曲を基にした映画「小さな恋のうた」のメイキング映像とポスタービジュアルが公開された。映像では、主演の佐野勇斗が感極まって涙するという歌唱シーンや、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁が楽器演奏に挑み、バンドとして絆を深めていく様子を垣間見ることができる。
平成で最も歌われた男性アーティスト楽曲のカラオケランキング1位に輝いた「小さな恋のうた」や、「DON’T WORRY BE HAPPY」「あなたに」など、「MONGOL800」の名曲をちりばめ、高校生たちが音楽を通じて大切な人に“思い”を届けようとする物語を紡ぐ。これまで同バンドの映像作品を手掛け、メンバーの高校時代の後輩として結成当初からその歩みを見守ってきた山城竹識が企画とプロデュースを担当。橋本光二郎監督(「羊と鋼の森」「雪の華」)がメガホンをとり、平田研也(「つみきのいえ」)が脚本を執筆した。
日本とアメリカ、フェンスで隔てられた2つの“国”が存在する沖縄。ある小さな町で高校生バンドが人気を集めており、東京のレーベルからスカウトを受け、プロデビューが決まった矢先に悲劇が起こってしまう。しかし、1本のデモテープと米軍基地に住む1人の少女をきっかけに、止まっていたバンドの時間が動き始める。
メイキング映像には、半年以上のトレーニングを経たキャスト陣が、屋上、中庭のステージ、部室、ライブハウスなど様々な場所で歌い、演奏するエネルギッシュな姿を活写。ドラムの森永は「(バンドメンバーが)自分の方に向いてくれなければ背中しか見えないんですけど、この背中をこの人たちを自分は見守っていかなきゃいけないんだな」といい、山田は「バンドの中で一緒に演奏していて一回目が合う時がバンドだなって感じがしたりとか、絆を感じたりとか……」と、バンドや音楽にかける情熱を吐露している。
ポスターには、フェンスの向こうにたたずむ少女の姿を囲むように、バンドメンバーたちが音楽に熱中している姿が写し出されている。中央には「届け。あなたに――」というコピーが配置され、国境を越えてしまうほどの思いの強さがにじんだビジュアルが完成した。
「小さな恋のうた」には、「MONGOL800」のメンバーも出演。5月24日から全国で公開される。