笑福亭鶴瓶がビートたけしの頭を叩く！　小栗旬×ムロツヨシ「二つの祖国」出演決定

累計発行部数250万部を突破した山崎氏の同名小説を映像化。日系アメリカ人二世の天羽賢治（小栗）とチャーリー田宮（ムロ）らが、戦争下においてアメリカと日本、どちらの国に忠誠を誓うか“二つの祖国”の狭間で選択を迫られながらも、強く生きる姿を描いた。小栗とムロのほか、多部未華子、仲里依紗、高良健吾、新田真剣佑、池田エライザ、橋本マナミ、原菜乃華、麻生祐未、松重豊らが出演している。

ドラマ内での“同シーン共演”は初となるたけしと鶴瓶。2人が登場するのは、物語後半の山場となる東京裁判だ。同裁判では、唯一民間人としてA級戦犯として起訴され、のちに釈放される大川が法廷での審理中、目の前に座っていた東條の頭を叩くという逸話があった。TBS系列で放送された「シリーズ激動の昭和　あの戦争は何だったのか　日米開戦と東條英機」のドラマパートでも東條に扮したたけしは「頭叩くのが鶴瓶って聞いて笑っちゃったんだよ！　コントじゃないかと（笑）。でも見事メイクで違う人になってたからよかった。このシーンはちょっと面白そうだね」と撮影を振り返っている。

テレビ東京ドラマ初出演となる鶴瓶は「たけしさんが完全に東條英機だから、こっちも完全に乗り移ってやろうかなと思ってやりました」と述懐。たけしと演じた同シーンについて「大川周明やから叩けるんですよ！　たけしさんは叩かれへん！　でもお兄さん（たけし）喜んでましたよ、コントみたいって。一発パーン叩いて、えらい音がなったんですよ（笑）」と納得の出来となったようだ。

政治家・広田弘毅役として2人と共演を果たしたリリー・フランキーは「若い頃に映画で観た『東京裁判』と同じ場所にいるというのが…自分がまさか東京裁判にいるというのが不思議でした。たった1日（の撮影）でしたけど、同じ日にたけしさん、鶴瓶さんとご一緒できて、ちょっと二日酔いで来て体がだるかったんですけど、2人のヅラを見た瞬間に体が元気になりました（笑）」と告白。「実際にあった話なんですけど、あの2人でやると実話を越えちゃいますよね。でもみなさんすごくいいもの作られている、そういうエネルギーに満ちている現場だったので出来上がりが楽しみです」とコメントを寄せている。

テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」は、3月23、24日の2夜連続放送（ともに午後9時～11時24分）。