【第42回日本アカデミー賞】「万引き家族」是枝裕和、2年連続の最優秀監督賞!
2019年3月1日 22:45

[映画.com ニュース]第42回日本アカデミー賞の授賞式が3月1日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「万引き家族」の是枝裕和監督が最優秀監督賞を受賞。第39回の「海街diary」、第41回の「三度目の殺人」に続き、3度目の最優秀賞を獲得した。
「誰も知らない」「海街diary」など、さまざまな“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督の長編第14作。第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールを皮切りに、世界各国の映画賞を席巻し、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートを果たした。
最優秀脚本賞受賞時には「(映画作りの)今のスタイルは、撮影をしながら、役者さん、スタッフとともに脚本を作っていく」と明かしていた是枝監督。特にプロットの段階から参加した樹木希林さんとの日々は思い出深かったようで「撮影の時も随所で、僕が書いていないセリフをふっと口にして――それをきっかけにしながら、夜、脚本を書いていく共同作業をしました。(脚本賞は)僕の名前でもらいましたが、希林さんと一緒にもらった賞だと思っています」と感謝を述べていた。
最優秀監督賞発表の前には「午前中、新宿区の小学校に呼ばれて、生徒の前で話をしてきたんです」と述懐。「その時、会場から『監督って何をする仕事ですか?』と聞かれたですが、子どもにわかるように説明するのは難しい。撮影の近藤龍人さん、音楽の細野晴臣さんといった、ちゃんと動かす手を持っている方と比べると、監督って本当に曖昧な仕事。『何が良い監督なのか?』というのは、映画を1本ずつ撮るたびに、自分に問いかけざるを得ない。これはずっと続いていくんだろうなと思っています。でも、こういう形でスタッフやキャストが評価されているなか、この場に立たせて頂けるので、本当に幸せな職業なんだなと思っています」と告白し、2年連続の最優秀監督賞に満面の笑顔を見せていた。
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