ビートたけし、「カメラを止めるな!」上田慎一郎監督に太鼓判「次も見事な作品つくる」
2019年2月25日 08:30

[映画.com ニュース] ビートたけしが審査委員長を務める「第28回東京スポーツ映画大賞」の授賞式が2月24日、東京・グランドプリンスホテル高輪で行われた。
是枝裕和監督の「万引き家族」が作品賞、主演男優賞(リリー・フランキー)、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)の主要4冠を制覇。たけしは、「社会を騒がせるような事件がいっぱい入っていた。こういう作品がカンヌでパルムドール(最高賞)を受けたのはうらやましいけれど、うれしい」と評価した。
是枝監督と安藤サクラは、アカデミー賞に出席するため欠席。主演男優賞とともに名代で作品賞を受賞したリリーは、「(樹木希林さん、安藤サクラ、松岡茉優の)3世代のバケモノ女優をすごいなあと思っているうちに時間が過ぎていった。僕は子役と一緒で、台本、いりますかと言われた方です」と謙そんしながら喜びをかみしめた。
東スポ映画賞は5年前に「凶悪」などで助演男優賞を受けて以来だが、トロフィは3本目だと告白。実は希林さんが以前に受けたトロフィを電気スタンドに作り替えたものをもらったことがあり、そのエピソードを聞いた松岡も「これからいくつももらえるような女優になって、若い女優にあげられるようにしたい」と意欲を新たにした。
昨年の映画界の一大トピックとなった「カメラを止めるな!」は監督賞と新人賞を受賞。新人賞のしゅはまはるみはドラマ撮影のため欠席したが、映画の名フレーズとなった「ポンッ」とたけしのギャグ「コマネチ」を組み合わせたパフォーマンスビデオで感動を表した。
上田慎一郎監督も、水戸での仕事から駆け付け「大阪でバイトをしている時、オフィス北野の部長を知っている先輩がいて、その気になったことがある。虚言癖のある人で、全部ウソだったけれど、それで東京に出てきた。それがなかったらたけしさんと同じ舞台に立つことはなかった」と感激の面持ち。たけしは、「最初は蛭子能収のようなへたうまだと思っていたけれど、見直したら相当大変な計算をしている。次回作も見事な作品をつくると思う」と太鼓判を押した。
同時表彰の「第19回ビートたけしのエンターテインメント賞」では、「平成最後だし、平成を代表するお笑い芸人」として明石家さんまと笑福亭鶴瓶を日本芸能大賞に選出。さんまは大阪での舞台のため欠席したが、鶴瓶は「ほんまにうれしい」と喜びを爆発させた。
平成が始まる約30年前、東京に進出したが、出演番組の裏がことごとくたけしの番組だったことを明かし、「鶴瓶、東京進出失敗と言われたけれど、このまま帰ったらあかんと言うてくれたのがこの人(たけし)。そんな人と同世代でありがたい」と感謝。これが締めの挨拶となったが、「なんか独りでしゃべっていると、A-Studioみたいやなあ」と照れながらも、うれしさを隠し切れない様子だった。
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