ベッキー、ハードな“アンドロイド”役に挑む 斎藤工主演「麻雀放浪記」で一人二役を熱演
2019年2月20日 08:00
[映画.com ニュース]斎藤工と白石和彌監督がタッグを組む映画「麻雀放浪記2020」で、ベッキーが一人二役に挑んでいることがわかった。1945年の麻雀クラブのママ役と、2020年のAI搭載アンドロイド役。ハードなキャラを熱演したが、「二役もやらせていただけて嬉しかったです。二役と言っても、“人間と人間”ではなく“人間とAI”なので、かなりやりがいがありました。AIに心はないけれど、AIなりの心の動きがほんの少し伝わったらいいなあと思っています」と充実のコメントを寄せている。
阿佐田哲也氏の累計発行部数250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」を大胆に翻案。東京オリンピックが中止になった2020年、人口が減少し労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれていた。1945年の戦後からタイムスリップしてきた坊や哲(斎藤)は驚愕の世界を目の当たりにし、思わぬ状況で立ちはだかる“麻雀”で死闘を繰り広げることになる。
読売巨人軍の片岡治大コーチとの結婚を発表し、世間の話題をさらったベッキー。今作で麻雀クラブ「オックス」のママ・八代ゆき役を務めることは告知済みだったが、今回はアンドロイド・ユキ役も担当していることが明らかになった。オリンピック中止を精算するため、国策によって生み出された“セクサロイド”であり、坊や哲と無機質に対峙する。
白石監督の果敢な演出に応え、これからの人類が直面するであろう“シンギュラリティ(人工知能が人類の知能を超える転換点)の行く末”というテーマを強烈に体現。その熱演ぶりに、斎藤は「ベッキーさんは演じるを超えて、ほぼ"憑依"されていました。麻雀も体得されていて、特にAIユキのハマり具合は衝撃的。ベッキーさんにしか務まらない役柄でした」と脱帽し、白石監督も「結婚おめでとうございます」「感情を持たないAIという難役で大変だったと思いますが、見事に演じてくれました。AIという役の経験は結婚には役立たないかもしれませんが、八代ゆきの妖艶さは是非とも結婚生活に役立ててください!」と祝福と冗談まじりに語っている。
「麻雀放浪記2020」は、4月5日から全国で公開。