米脚本家組合賞発表 「エイス・グレード」「ある女流作家の罪と罰」が受賞
2019年2月19日 11:00

[映画.com ニュース] 米脚本家組合(WGA)に所属する脚本家の投票によって選考される第71回WGA賞授賞式が2月17日(現地時間)に行われ、オリジナル脚本賞を「エイス・グレード(原題)」、脚色賞を「ある女流作家の罪と罰」が受賞した。
28歳のスタンダップコメディアン、ボー・バーナムが長編初監督・脚本を手がけた「エイス・グレード(原題)」は、シングルファーザーと暮らす目立たない女子中学生が、自分の殻を破り、失敗を繰り返しながら成長していく姿を描いた青春物語。アカデミー賞脚本賞にはノミネートされていないものの、WGAをサプライズ受賞したバーナムは、今回同じカテゴリーを競ったピーター・ファレリー(「グリーンブック」)、アルフォンソ・キュアロン(「ROMA ローマ」)、アダム・マッケイ(「バイス」)ら候補者たちに、「せいぜいオスカーで楽しんでくれ、負け犬たち!」とステージ上からジョークを飛ばした後、本音では全くWGA受賞を予期していなかったこと、すべてはヒロインを演じたエルシー・フィッシャーのすばらしい演技のおかげだとスピーチした。
ニコール・ホロフセナー&ジェフ・ウィッティ脚本の「ある女流作家の罪と罰」(マリエル・ヘラー監督)は、2014年に亡くなった伝記作家リー・イスラエルの回顧録を映画化した作品。イスラエルは1970~80年代、セレブの人物評執筆を主業にしていたが、その後生活が傾き、亡くなった有名人の手紙を偽造しコレクターに売ることで糊口をしのいでいた。映画では、人気コメディ女優のメリッサ・マッカーシーがイスラエル役を演じて新境地を開拓しており、本作はアカデミー賞脚色賞、主演女優賞、助演男優賞(リチャード・E・グラント)にノミネートされている。
WGAはこのほか、テレビ部門で「ジ・アメリカンズ」(ドラマ・シリーズ部門)と「マーベラス・ミセス・メイゼル」(コメディ・シリーズ部門)が受賞した。
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