中井貴一×佐々木蔵之介「嘘八百」続編が決定! マドンナは広末涼子
2019年2月11日 04:00
[映画.com ニュース] 中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務めたコメディ「嘘八百」の続編製作が決定し、2020年1月に公開されることがわかった。武正晴監督と脚本の今井雅子&足立紳も続投し、新たに広末涼子がマドンナ役で出演する。
前作は大阪・堺を舞台に、イカサマ古物商の小池則夫(中井)と落ちぶれた陶芸家の野田佐輔(佐々木)が、幻の“利休の茶器”で一攫千金を狙うさまを描きスマッシュヒットを記録。今作は舞台を京都にまで広げ、小池&野田が武将茶人・古田織部の幻の茶器をめぐって再タッグを組む。
中井は「前作は撮影期間16日。極寒の堺で、オールロケで行われました。その時はまさか第二作ができるとは夢にも思っておりませんでした。多くの方にご覧いただいたことにより、続編ができるというのは、監督・スタッフ・キャストにとって大きな喜びです」と語りながらも、「しかし、二匹目のどじょうはなかなかいないもの。続編という事を意識せずに新作映画を作るつもりで、一丸となって取り組む所存でおります」とふんどしを締め直した。佐々木も、「贋物は二度と作らない! 前作でそう宣言したハズ……。でも中井貴一さんに『お前の腕はホンモノだ、誰もマネ出来ないニセモノを作ってみろよ』と乗せられ? 広末涼子さんに見つめられ囁かれたら……、まんまとやっちゃいます」と茶目っ気たっぷりに明かし、「古田織部は『へうげもの』と呼ばれる歪みや疵を好み、美を作り出したそうです。本作には、まさに歪みや傷を持った登場人物しか出て来ません」と述べている。
さらに広末は、茶器に深く関わる着物美人・志野役に。「中井貴一さんとは以前夫婦役をさせていただき、貴一さんの繊細なお芝居と紳士的なご本人の佇まいに魅了された大好きな俳優さんなので、またご一緒させていただけて光栄です。佐々木蔵之介さんとも10代の頃から何度もご一緒させていただき、蔵之介さんの柔軟なお芝居とテンポの良さに毎回心地よく現場を楽しませていただいているので、また共演することができ嬉しく、撮影に入ることを心待ちにしています」と期待を込め、「前作にも増して面白く、巧みな作品に花をそえることができるよう、精一杯頑張りたいと思います」と意気込んでいる。
また佐々木が話すとおり、今作のテーマは“歪み”。武監督は「今の時代は、『ゆがんだものはダメだ』というような考え方があるように思いますが、人間自体ゆがみのあるもので、そのゆがみこそが面白いと感じているので、『ゆがんでいてもいいじゃないか』という古田織部の精神は今の時代に必要なものではないかと感じています。これを今回の話の中に盛り込んでいきたいと思っています」とコメントを寄せている。