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オダギリジョー長編初監督作クランクアップ「ある船頭の話」9月全国公開

2019年1月30日 07:00

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主演は柄本明、共演に村上虹郎を迎える
主演は柄本明、共演に村上虹郎を迎える
(C)2019「ある船頭の話」製作委員会

[映画.com ニュース]オダギリジョーが、「ブエノスアイレス」「恋する惑星」で知られる世界的撮影監督クリストファー・ドイル氏とタッグを組んだ長編初監督作品がクランクアップし、タイトルが「ある船頭の話」であることが発表された。主演は柄本明で、共演に村上虹郎を迎え、9 月から東京・新宿武蔵野館ほかで全国公開される。

これまで監督作「バナナの皮」「フェアリー・イン・メソッド」(ともに自主制作短編)、第38回ロッテルダム国際映画祭招待作品「さくらな人たち」(09:中編)。テレビ朝日の主演ドラマ「帰ってきた時効警察」(07)第8話では脚本と演出を務めているオダギリ監督だが、これが長編映画、初挑戦。ジェニー・シュンクリストファー・ドイルによる香港映画「宵闇真珠」(18)に主演したことがきっかけとなり、久々に監督業への思いを強くした。

ある船頭の話」は近代化以前と思しき山村が舞台。橋の建設が進む川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチ(柄本)は、村人の源三(村上)が遊びに来るとき以外は黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前にひとりの少女が現れ、トイチの人生は大きく変わっていく……というストーリー。脚本は“ドイルとタッグを組むなら、これ”とオダギリ監督からかねてから温めていたオリジナルのひとつから選び、改稿を重ねた。

オダギリ監督は「人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います。しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か。資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった『幸せ』の定義。一人の船頭を通して見つめる『本当に人間らしい生き方とは?』美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています」とコメント。

撮影は猛暑の2018年7~8月、新潟県東蒲原郡阿賀町の阿賀野川、雪が降る今年1月に福島県大沼郡三島町早戸の只見川で行い、1月11日、霧幻峡でクランクアップ。現在、編集中。完成は春を予定している。

主人公の船頭を演じた柄本は、08年公開「石内尋常高等小学校 花は散れども」(新藤兼人監督)以来、11年ぶりの映画主演。「オダギリジョー監督に船頭の役を頂きました。一生懸命演りました。見て頂ければ幸いです」。

トイチのもとに遊びに来る村人・源三役を演じた若手実力派・村上は「灼熱の日差しに焼かれながらも、雄大な川の上で柄本さんが漕いてくださる舟にたくさん乗りました。これでもかと言わんばかりの魅力的な集団の一員として、両極の季節を跨ぎ、夏はあの生き物とあんな事をして、冬はただただ寒くて死にそうで」と過酷な撮影を振り返った。また、日本を代表する名優・柄本との共演には「この頃作品でお逢いし過ぎて毎度なんだよ、お前って煙たかがられ、この作品でもすっと話しかけている役なのでそろそろ嫌われそうですが、時々話す英語がいきなりすぎたり、急にぽろっと哲学が出てきたり。とても贅沢です。容赦無く移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。おたのしみに」とのコメントを寄せた。

他にも日本を代表するキャストが出演しており、順次発表される予定。

悲夢」(キム・ギドク監督)、「マイウェイ 12,000キロの真実」(カン・ジェギュ監督)、「SATURDAY FICTION(英題)」(19年完成予定/ロウ・イエ監督)など海外映画にも出演するオダギリ監督作品には、「」(黒澤明監督) で米アカデミー賞を受賞したワダエミ氏が衣装デザイン、世界を舞台に活躍するアルメニア出身のジャズピアニスト、ティグラン・ハマシアン氏が映画音楽に初挑戦するなど豪華なスタッフ陣が集まっている。

ある船頭の話」はキノフィルムズ、木下グループの配給で9月、新宿武蔵野館ほか全国公開される。

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