片寄涼太が声優初挑戦、川栄李奈がアニメ映画初主演！　湯浅政明監督最新作で恋人役に

「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」などで知られる湯浅監督の新作。大学入学を機に引っ越してきたサーフィン好きのひな子は、波の上では怖いものなしだが、自分の未来に漠然とした不安を抱いていた。そんなある日、火事をきっかけに消防士の港と出会い、2人は次第に惹かれ合っていく。

しかし恋人同士となった矢先、港は事故で命を落としてしまう。憔悴しきったひな子が、ふと“思い出の曲”を口ずさむと、水の中から港が現れる。湯浅監督が「したたかに生きなければという世の中で、純粋な主人公を波にのせてあげたいと思った」と語るように、今作はそっと“あなた”の背中を押す物語。心に響くメロディにのせ、切なくも胸が熱くなるラブストーリーが誕生する。

片寄は声優初挑戦にして、死してなお恋人の前に現れるユニークな役どころに。「体当たりの気持ちで、皆さんからひとつひとつ学びながら、周りの皆さんと一緒になって港という男を作り上げていけたらなと思いました」とアフレコを振り返り、「ラブストーリーではありますが、一人一人が成長していく部分もとても大事で、見てくださった方が勇気をもらって、背中を押されるような作品になればいいなと思います」と思いを込めた。

また川栄は、アニメ映画の声優は今回で4作目。明るいひな子に息を吹き込んだが、「声のお仕事を頂くのは本当にありがたいことだなと思っています」と感謝を示し、「アフレコは毎回すごく難しいなと思うので、今回も分量がすごい多いと言われていたのでちょっとドキドキしていました。本作はラブストーリーだけではなく、落ち込んでいる方だったり、元気がない方が『あ、なんか頑張ろう！』という気持ちになれる作品だと思うので、本当にいろんな方に見てほしいなと思います」とメッセージを託した。

さらに湯浅監督は、2人に対して「片寄さん演じる港を聞きながら画面を見てると、率直に『港が色男になった！』と感じ、川栄さん演じるひな子を聞いていると『ひな子が等身大で魅力的な女性になった！』と思いました」と絶賛。「2人が戯れに歌を口ずさむシーンでは『1人で映画館に来るとつらいのではないか』と思うほどのアツアツぶりが録れたので、ぜひ、このバカップルと呼べるほどの愛らしい2人の恋を劇場に見に来て欲しいです」と呼びかけた。

「きみと、波にのれたら」は、脚本を「映画　聲の形」「若おかみは小学生！」などの吉田玲子が執筆し、音楽を「夜は短し歩けよ乙女」などの大島ミチルが担当。6月21日から全国で公開される。